グッデイ!ディズニーパパの教育系ブログへようこそ。
子どもにスポーツで活躍してもらいたい。
運動会で1番をとってもらいたい。
ケガをしない体になって欲しい。
スポーツに打ち込む子どもの姿をみたら、我々大人も何か手伝えることはないかと思いますよね。
そんな時に良い本に出会いましたのでご紹介します。
今回ご紹介する本はこちら。
なぜ体幹を鍛えると良いのか、納得しました。
各スポーツにはもちろんテクニックも必要ですが、同じくらい体幹を鍛えることも必要です。
それでは早速いってみましょう。
なぜ体幹バランストレーニングが必要なのか?
いきなり結論ですが、本書ではなぜ体幹トレーニングが必要なのか?という問いにこう答えています。
スポーツでは、あらゆる場面でバランス能力が必要とされます。バランス能力は子供のころ、とくに「ゴールデンエイジ」と呼ばれる小学生の時期に著しく発達します。したがって、この時期にトレーニングによってバランス能力を身につけておくことが、将来のパフォーマンスに大きく影響するのです。
出典:子供の運動能力が高まる体幹バランストレーニングp.15
要約すると、体幹バランストレーニングは質の良い筋力をつける下地になる。その時期は「ゴールデンエイジ」と呼ばれる小学生の時期が最適、ということのようです。
やみくもに筋力をつければ良いというわけではないようですね。
著者である木場克己さんはサッカー日本代表の長友佑都選手の個人トレーナーを務めているようで、質の良い筋力についてこう語っています。
私が長友選手の指導を始めたのは、彼が大学生のころです。当時、長友選手は椎間板ヘルニアや腰椎分離症といった腰の故障を抱えていて、練習も満足にできない状態でした。
医師による検査や筋肉の状態のチェックを行った結果、長友選手は腹筋や背筋の強さに対して、腰や上体をひねるためのわき腹の筋肉(腹斜筋や腹横筋)が弱いことがわかりました。
腹筋や背筋、わき腹の筋肉は体幹を形成する重要な要素です。長友選手はこれらの筋肉のバランスが悪かったため、腰椎(背骨の腰の部分)に大きな負担がかかり、故障につながったのです。
出典:子供の運動能力が高まる体幹バランストレーニングp.12
なるほど、ある部分だけ筋肉が発達していてもそれに関連する筋肉が弱かったら故障につながってしまうのですね。
バランスの良い筋力が、質の良い筋力で、故障が少ない、ということがわかりました。
筋力の付け方は各競技の指導者に任せるとして、まずは故障(ケガ)が少ない体を目指したいですね。
長友選手は著者の木場さんの指導もあってワールドカップに3大会連続で出場するなど活躍し、国際Aマッチ出場は2022年7月時点で136試合に出場。これは歴代2位の記録です(歴代1位は遠藤保仁選手の152試合出場)。
日本を代表するサッカー選手、長友選手の体幹トレーニング本はこちら。
ケガをしない体づくりと体のケアは小学生から
ケガをしないためには、筋肉の疲労に対する限界を高めること、そしてそのつど、疲労を取ることが大切です。
そのためには、小学生のうちから適切な方法で体幹バランストレーニングを行って、質の良い筋肉をつくり、効率の良い体の使い方をすることが有効です。
さらに、練習や試合の前後にはストレッチでしっかり体をケアし、筋肉の疲労を取り去ることが欠かせません。
小学生のころから正しいトレーニングと体のケアに取り組めば、自分の体調やパフォーマンスに対する自己管理の意識が高まります。この自己管理の意識のある・なしが子供たちの将来を左右するのです。
出典:子供の運動能力が高まる体幹バランストレーニングp.21
ケガをしない体づくりは小学生から出来て、適切な方法で体幹バランストレーニングを行うことが大事なんですね!
でも小学生からやっても大丈夫なのでしょうか?先ほどから出ている「ゴールデンエイジ」と何か関係があるのでしょうか?
運動神経が伸びるゴールデンエイジとは
ゴールデンエイジとは、主に小学生にあたる年齢の子供たちを指し、いわゆる運動神経が著しく成長する時期のことをいいます。
ゴールデンエイジには、10~12歳を「ゴールデンエイジ」、それ以下の年齢を二つに分け、7~9歳を「中期ゴールデンエイジ」、3~6歳を「初期ゴールデンエイジ」、とする考え方があります。
(中略)神経系は5歳ごろまでに約80%が出来上がり、12歳くらいでほぼ100%、つまり大人と同じになります。初期ゴールデンエイジでは神経回路が次々と張りめぐらされ、中期ではそこに運動神経とバランス感覚が加わります。ゴールデンエイジは、神経発達の余裕を残しながらスキル習得の準備も整うという、一生に一度の「即座の習得」が可能な時期になります。
出典:子供の運動能力が高まる体幹バランストレーニングp.24-26
なるほど、運動神経が著しく成長するのが小学生の年齢、とのことで体幹バランストレーニングをこの時期にやるのも納得ですね。
こんな素晴らしいゴールデンエイジを逃したくありません!
では、具体的には何をしたら良いのでしょうか?
小学生は体幹バランストレーニングで体づくりの準備を
10歳までは神経系の代表の反応時間が著しく伸び、その後、10~15歳にかけて持久力の代表の肺活量、12~17歳にかけて筋力の代表の握力が伸びています。
スキャモンの発達曲線と合わせて見ても、神経系が最初に発達し、ついで持久力、筋力が発達することがわかります。
したがって、小学生にあたるゴールデンエイジの子供たちは、神経系を発達させることをメインにした遊びや運動が必要です。
神経細胞は刺激によって発達し、刺激の数によって回線のつながり具合が違ってきます。運動神経の回路の場合、体を動かすという刺激でしか身につきません。
(中略)ここでいう筋力とは、背骨を中心とした胴まわりと骨盤周辺のお尻の筋肉の力を主に指します。これら体幹部の筋肉は、体を中心から支えてバランスをとりやすくし、手足と連動してさまざまな動きの出発点になります。
この体幹部の筋肉を強くしなやかに、さらにバランスよく鍛え、バランス能力の高い体づくりを目的とするのが体幹バランストレーニングです。体幹部の筋肉の質やバランスを向上させることが、子供の運動能力を高めてくれるのです。
出典:子供の運動能力が高まる体幹バランストレーニングp.31-33
神経系が発達する小学生のゴールデンエイジの時期にすべきことは体幹バランストレーニング!
そのあとに持久力、筋力を鍛える!
よくわかりました。
体幹バランストレーニングの詳細は本書に写真付きで解説が載っていますので是非お読みください!
我が家の体幹バランストレーニング
我が家の子供たちは幼少期から新体操や空手、スイミングをやり、運動会ではリレーの代表選手、マラソン大会では必ず上位に入るなど、その運動神経を遺憾なく発揮してくれています。
我が家の場合、特定のスポーツに偏るのではなく、「健やかな体は全ての土台」と考え、あらゆるスポーツにチャレンジしてきました。
今春からは上の子はバスケットボール部、下の子は陸上部に所属し汗を流しています。
そんな子供たちが幼少期から取り組んできたものがバランスボードです。
バランスボードは特に下半身の筋力とバランス能力を養うのに優れており、楽しみながら体幹バランストレーニングが出来ます。
ぜひ日頃の体幹バランストレーニングに取り入れてみてくださいね!
今回のまとめ
体幹バランストレーニングの必要性を説いた「子供の運動能力が高まる体幹バランストレーニング」本レビューはいかがでしたでしょうか。
どうしてもサッカーであれば足の筋肉を、野球であれば腕の筋肉を鍛えたいと思ってしまいますが、
子供、とりわけ小学生の時期は特定の部位を鍛えるよりも全体のバランス、特に体幹を鍛える方が良いことがわかりました。
逆に特定の部位だけ鍛えるとバランスが悪く、故障に繋がる恐れも指摘されていました。
小学生の頃は「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、体幹バランストレーニングに最適であることもわかりました。
体幹バランスを整えることにより、その後の成長で持久力や筋力のアップに繋がります。
まずは体幹をバランス良く鍛えましょう!
ここまでご覧いただきありがとうございました!
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