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子どもには健康でいて欲しい、というのは全ての親の願いだと思います。
その健康に欠かせないのが運動です。
せっかく運動をするのであれば効率的に行いたいですよね。
我々親世代も体育の授業では跳び箱や持久走など「動作」を学びましたが、
運動に関する「知識」は意外と知らないものです。
改めて運動を知識的観点から学びたいと思います。
今回の参考書籍
今回の参考書籍はこちら。
著者である中野ジェームズ修一氏の経歴をみると様々なトップアスリートをサポートしていることがわかります。

本書の構成は下記の通りです。
section1 理論としての子どもの運動
section2 子どもがやってはいけない筋トレ
section3 子どもがやるといい筋トレ
section4 子どもがやってはいけないストレッチ
section5 子どもがやるといいストレッチ
section6 子どもの柔軟性バランスチェック
section7 医学的見地からみた子どもの運動
とても興味をそそられる目次ですよね。
そもそも大人と子どもの体は違うので、親が良かれと思って子どもにやらせる運動は実は体に悪かったりする可能性があります。
是非本書で学んでから子どもに適切なアドバイスをしてあげてくださいね。
本書のご購入は上のリンクからいけます!
それでは本書からいくつかピックアップしてレビューをしていきたいと思います。
早速いってみましょう。
子どもに必要な運動と大人に必要な運動は違う
お子さんが取り組むべきトレーニングと、大人が取り組むべきトレーニングは別のものだということを覚えておいてほしいと思います。
人間は生まれてから成人するまでの間に、骨や臓器などさまざまなものが成長していきます。その成長具合を表したものが、「スキャモンの発育曲線」(中略)
20歳時の発育を100%とした場合の成長による変化率を、一般型、神経型、生殖型、リンパ系型の4つに分けてグラフ化しています。
一般型は臓器や筋肉、骨格など、神経型は脳や脊髄、感覚器など、生殖型は生殖器、乳房、咽頭など、リンパ系は胸腺などのリンパ組織の成長を示しています。
たとえば3~8歳の間は、4つの中でもっとも成長が早い神経型にポイントを置くことが大切です。
①安定した立位ができる体づくり、②基本動作(起き上がる、転がる、跳ぶ、またぐ、手をついて体を支えるなど)、③複雑な動作習得(スポーツ技術のように見て真似て動いてみる動作)といったことです。
出典:医師も薦める子どもの運動 p.12-13
上記引用に出てきた「スキャモンの発育曲線」の図はこちら。

子どもの成長曲線を意識しながら、適したトレーニングを施したいですね。
まずは優先すべきは神経型のトレーニングということです。
我々親世代はバランスをとる、など軽い運動よりも筋力トレーニングなどの高負荷のトレーニングのほうが効果があるのではないか?と思いがちですがそうではない、ということですね。
勉強になります。
次の章では具体的にやるべきことをみていきます。
9~12歳はゴールデンエイジ
神経型の発育は、12歳までにほぼ100%に達します。それゆえ9~12歳の年代はゴールデンエイジと呼ばれ、スポーツにおいての複雑な技術をスムーズに習得できる貴重な時期とされています。(中略)
体づくりの一環として取り組んでほしいのが、おもに体を安定させるトレーニング、空間認識のトレーニング、それからジャンプする力を養うような下半身のトレーニングです。
しかし、呼吸・循環器系をはじめとした一般型が50%程度までしか発育していない時期でもあります。高強度(長時間および高負荷)のトレーニングには適していません。
また、身長が伸びている間は、成長軟骨の保護、成長病と呼ばれることもある膝のお皿の下が痛くなるオスグッド病などの障害予防のためにも、高強度のトレーニングは避けるべきでしょう。
この時期の子どもの筋トレは、筋肉に力を発揮する指令を出す神経機能の向上や、筋肉自体の収縮能力の向上がおもな目的。大人のように筋トレを継続することで、筋肉量が大幅に増大するというのは、子どもには起こりにくいものです。
出典:医師も薦める子どもの運動 p.14
9歳~12歳はゴールデンエイジ!
複雑な技術をスムーズに習得できる貴重な時期とされています。
スキャモンの発育曲線でみると100%に到達する最後の一伸びがあるタイミングですね。
あらゆる運動に加えて、体づくりの一環として取り組みたいのが
体を安定させるトレーニング
空間認識のトレーニング
ジャンプする力を養うような下半身のトレーニング
とのことです。
以前弊ブログでも「子どもの体幹を鍛える」記事を書きました。
体を安定させるトレーニングに繋がりますので本記事とあわせて読んでみてください。
気を付けたいのがやはり高強度のトレーニングには適していない時期とのことなので注意したいですね。
次の章では具体的に避けるべきトレーニングについて触れます。
打ち込みすぎは障害につながる
ゴールデンエイジは動作の習得に適した年代と言いましたが、偏ったスポーツを過剰にやらせるのは、当然避けるべきことです。
野球、テニス、ゴルフなどの左右非対称のスポーツやトレーニングも、成長段階にある子どもの骨の形成に悪影響となる可能性があります。
肩関節周辺の骨の成長が止まるのは、個人差はありますが18歳~21歳、肘関節は14~18歳くらいと言われています。成長途中にある年代に、制限なく投げ込みをさせたり、片側だけで過剰な回数のスイングをさせたりするのは、おすすめできません。回数をある程度制限する、左右をバランスよく行う、1つの種目にこだわりすぎないことが重要です。
出典:医師も薦める子どもの運動 p.15
この考え方は大切ですね。
野球選手にさせたい、サッカー選手にさせたい、と親が熱心に教育している様子をブログやYouTubeで発信しているのをたまに見かけます。
長時間にわたりトレーニングをしたり、熱くなって過剰におこなっていたり、子どもの体にとって良くないことも散見されます。
子どもが体を壊してしまったら元も子もありません。
『運動は健康の基礎である』と考え適度にやらせたいですね。
今回のまとめ
子どもの運動について知識的観点からみてきましたがいかがでしたでしょうか。
子どもにまずやらせたいのは神経型を育成すること。
そのためには次のトレーニングを意識すること。
体を安定させるトレーニング
空間認識のトレーニング
ジャンプする力を養うような下半身のトレーニング
大人がやりがちな筋肉トレーニングは子どもにはまだ早い、ということ。
そして偏らず、過剰にならず、あらゆる動作をしてバランス良く体を使うこと。
こういった知識を得ることが出来ました。
運動は体にはもちろん、心にも良いものです。
体を動かすと心も晴れやかになります。
私は筋トレも好きですし、ランニングも好きです。
息が切れるほどの運動をすると呼吸が荒くなります。
その時に思うのが
「私の体は生きたい、と言っているんだな」
ということです。
自分の体中から生きたいというメッセージを受け取ることが出来ます。
日頃生きていると頭で考えることに支配されてしまいますが、
そうしている間も体は生きるために最善を尽くしてくれています。
頭で考えることは本当にごく僅かなことで、
頭で考えなくても、血は体中を巡っていますし、腸は消化をしていますし、心臓は動いています。
私はストレスが溜まると思いっきりランニングをするのは、
「頭で感じることはごく僅かで、このストレスもちっぽけなものなんだ」と
体中からのメッセージを受け取るためです。
だから私は運動が大好きです。
子どもにもそうであってほしいと思います。
体と心の健康のために、これからも運動を続けていきたいと思います。
皆様のお子様も運動が好きになれるように、是非本書を読んでみてくださいね。
ここまでご覧いただきありがとうございました!
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