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今回はお盆について掘り下げていきます。
お盆、お盆って言ってますが、不思議な言葉ですね。
盆に「お」をつけるなんて。
お盆ってそもそも何?

お盆って何?
なんでお盆って言うの?
なんでみんな実家に帰るの?
無邪気に質問攻めしてきたな、息子よ…。
確かに「お盆」の言葉の由来って知らないな、と思いました。
帰省して、お墓参りして、ご先祖様をお迎えして、家族みんなでご馳走を頂く行事、という認識でした。
ということで、お盆についてまずは言葉の由来について調べてみました。
仏教用語の「盂蘭盆会」の省略形として「盆」(一般に「お盆」)と呼ばれる。盆とは文字どおり、本来は霊に対する供物を置く容器を意味するため、供物を供え祀られる精霊の呼称となり、盂蘭盆と混同されて習合したともいう説もある。
出典:お盆 – Wikipedia
仏教用語から来ているですね。
「盆」、と呼ぶこともあるそうですが、一般的には「お盆」と丁寧に呼ぶようです。
「盂蘭盆会」は「うらぼんえ」と読み、太陰暦7月15日を中心に7月13日から16日の4日間に行われる仏教行事のことを言うようです。
ん?7月15日を中心に4日間?
なんか1か月ズレているような…。
そう思い、さらに深掘りしてみると次のことがわかりました。
かつては太陰暦の7月15日を中心とした期間に行われた。明治期の太陽暦(新暦)の採用後、新暦7月15日に合わせると農繁期と重なって支障が出る地域が多かったため、新暦8月15日をお盆(月遅れ盆)とする地域が多くなった。
出典:お盆 – Wikipedia
なるほど、本来は新暦7月15日を中心にしようとしたものの、それだと農繫期となってしまうので新暦8月15日を中心としたんですね!
現世の都合でお盆を移動したとは…。
まぁご先祖様を敬う気持ちがあれば良いんでしょうね。
お盆の起源
お盆の起源ははっきりとわかっていないそうです。
そのなかでも有力な説を2つご紹介します。
インド・仏教を発祥とする起源
インドの仏教を由来とする説では、盂蘭盆経(うらぼんきょう)という物語を盂蘭盆会の起源としています。
盂蘭盆経とは、お釈迦様の弟子である目連が、餓鬼道に堕ち逆さ吊りにされた亡き母を助ける物語です。目連がお釈迦様に、亡き母を救う方法を相談したところ、
「夏の修行の終わりに僧侶を招き、多くの供物をささげて供養すれば母を救うことが出来る」
との助言を授けられました。目連はそれに従い、多くの食べ物や飲み物、寝床や灯りを捧げ、やがて母を救うことができました。
その日が7月15日だったことから、旧暦の7月15日は先祖に感謝をささげ供養を行う日となったようです。
出典:お盆の起源を紹介!お盆がはじまった理由やお盆が歩んできた歴史について【みんなが選んだ終活】 (eranda.jp)
日本を発祥とする起源
もともと日本では、古来より先祖に感謝を捧げる祖霊崇拝が行われてきました。
そのため、夏と冬の年二回、精霊棚を飾って、ご先祖様や死者の霊を供養するお祭りが行われていたようです。お祭りの際にお供え物を置く器の名前「ボニ」が、次第に訛ってお盆の起源になったという説もあります。
また、旧暦のお盆は収穫後の農閑期にあたるため、収穫の感謝祭としての一面もあったとされています。
出典:お盆の起源を紹介!お盆がはじまった理由やお盆が歩んできた歴史について【みんなが選んだ終活】 (eranda.jp)
なるほど、どちらの説も納得性がありますね。両方とも宗教的な側面と収穫の感謝祭。
ご先祖様を敬い、天の恵みに感謝するというのは素敵な風習だと感じます。
お盆ですること
お盆の言葉の由来と起源がわかったところで、実際にお盆では何をするのかを深掘りしていきます。
なお、地域によって異なるそうなので「うちは違う!」と言う方、申し訳ございません。ご参考までにご覧ください。
1日 お墓参り、お墓の掃除、仏壇の掃除、盆提灯などの準備、山や川から里へ通じる道の草刈り
1日を釜蓋朔日(かまぶたついたち)と言い、地獄の釜の蓋が開く日。一般的に1日からお盆となるそうです。
一般的には7月1日に行うそうですが、繫忙期などのタイミングで8月1日ずらして行うこともあるようです。
そのため、ご先祖様をお迎えする準備をこのタイミングから行うようですね。
なお、地域によっては山や川から里へ通じる道の草刈りをするところもあるようで、これは故人の霊が山や川に居るという信仰に則り、その彼岸から家に帰る故人が通りやすいように行います。
7日 この日を「棚幡(たなばた、七夕)」と呼び、ご先祖様を迎える精霊棚(しょうりょうだな)をセットする
七夕!七夕って7月7日の七夕のことですね。お盆と関連があったんですね。
旧暦(天保暦、和暦)の7月7日(行事によっては7月6日の夜)に行われ、お盆(旧暦7月15日)に入る前の前盆行事として行う意味合いが強かった。明治6年(1873年)の改暦後は、従来通り旧暦7月7日に行う地域、グレゴリオ暦(新暦)の7月7日に行う地域、月遅れの8月7日に行う地域に分かれ、特に新暦開催ではお盆との関連が薄れた。
出典:七夕 – Wikipedia
中国の行事であった七夕が日本に入ってきたのは奈良時代(710年-794年)だそうです。その後明治の改暦で七夕とお盆の関連性は薄れてしまったんですね。
一般的には七夕は七夕で独立した文化になっていますが、一部の地域ではお盆と関連付けてご先祖様をお迎えする精霊棚を準備するなど、今も旧来の意味合いの七夕文化が根強く残っているようです。
なお、精霊棚にお供えするキュウリやナスに割りばし等で足を付けて馬や牛に見立てたもの、見たことありますか?
あれはキュウリは馬に見立てて、ご先祖様に早く来て欲しいという意味。そしてナスは牛に見立てて、お帰りの際はゆっくり帰って欲しいという意味があるそうですよ。
13日 夕刻に、「迎え火」を焚いてご先祖様をお迎えする
火を焚くのは、ご先祖様が迷子にならないように…との願いを込めたものだそうです。
14日~15日 果物や甘味、お膳などをお供えする
16日 ご先祖様は午前中まで自宅にいるといわれているので、朝はお供えをする
夕方暗くなってきたら、「送り火」を焚いて送り出す
今回のまとめ
今回はお盆について深堀りしていきましたが、いかがでしたでしょうか。
ご先祖様をお迎えし、収穫に感謝する行事として今日まで続く行事ということがわかりました。
今の私たちがいるのはご先祖様のお陰です。
こういった日本の風習の意味を理解し、大切にしていきたいですね。
良かったらこの記事をおじいちゃんおばあちゃん、そしてお子さまへ伝えてください。
皆様良いお盆を過ごせますように。
ここまでご覧いただきありがとうございました!
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