学校では教えてくれない社会教育!「親が子供に教える一生お金に苦労しない12の方法」本レビュー

教育

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学校ではいわゆる「答えがある教育」しかしてくれません。

これは正解、これは不正解。

やっていいこと、悪いこと。

テストの設問の正解はいつも1つ。

もちろん、教育を受ける側は判断力に乏しい子どもですからそれで良いと思います。

しかしそれだけでは社会ではやっていけないことは社会に出ている我々は良く知っています。

学校と社会との接続(私はいつも文部科学省と経済産業省の間の落とし穴と呼んでいます)。

その落とし穴を我が子がきちんと乗り越えられるように親が出来ることがあると思います。

今回の参考文献

我が子が困らないようにどのように教育していくか。

良い書籍がありましたのでご紹介します。

「親が子供に教える一生お金に苦労しない12の方法」

著者はメディアでもお馴染みの経済ジャーナリスト、荻原博子氏。

12の方法とは

1.「稼ぐ力」は「選ぶ力」

2.「倫理観」は子供を守る武器

3.お金の価値を理解できている?

4.お金で敵をつくらない「知恵」

5.生き残れるかは「備え」で決まる

6.「比べない力」こそ無敵

7.「信用」「信頼」は大きな財産

8.こんなに怖い「借金」のトリック

9.避けては通れない「投資」教育

10.「価値観」激変の時代を生きる

11.見えないお金と上手く付き合う

12.幸せな人生に必要な「感謝」の気持ち

これら全てご紹介するのはボリュームが大きすぎるのでピックアップして掘り下げていきます。

とても参考になったので、すべて知りたい方は是非購入をおすすめします!

「稼ぐ力」は「選ぶ力」

「親が子供に遺してあげられる、たった一つのもの」

というリード文から始まる本項。

著者は「一流企業に就職したからといって、一生安泰とは言えない時代。そうした時代を生き抜いていく今の子供たちに必要なのは、「稼ぐ力」です。」と断言します。

それはどうしたら備えることが出来るのか。

良い学校に入って、良い会社に勤めることだけが最良の選択だと子供に刷り込んでいませんか?と著者は投げかけます。

ここで東京大学を出て大手広告代理店の電通に勤めていた高橋まつりさんの話に移ります。

誰もが認める日本の最高学府を卒業し、一流企業に就職した高橋まつりさんでしたが激務に耐えかね2015年に24歳の若さで自殺しました。

出典:娘が亡くなって5年…電通過労自殺、母「風化を感じる」:朝日新聞デジタル (asahi.com)

上記は高橋まつりさんの母がメディアの取材で答えた記事です。

東京大学に入学するくらいですから、相当に努力された方だと思います。

上記の文章にもある通り、「自身の能力を生かして、早く自立して母に仕送りをしたい」という強い入社動機もありました。

それでも結果は「自殺」。

大切な母を残して自ら死を選びました。

正常な判断が出来ないほどに追い込まれ「うつ」を発症していたと報道されています。

話を本書に戻します。

今まで「大手企業に入社さえできれば、あとは定年まで楽に暮らせる」と思われていたのですが、現実はそうではないということを、電通という大企業で起きた事件に痛感させられたのです。

出典:親が子供に教える一生お金に苦労しない12の方法 p.18

私たち親世代が社会に出た頃は既に不況と言われる時代でした。

それなので「大手企業に入社さえできれば、あとは定年までに楽に暮らせる」という世代ではありませんでした。

しかし今ほど転職や副業が緩和されていない時代でしたので、「今の会社を辞めても、転職できる気がしない」「何とか今の会社にしがみつくしかない」と考えていた人も多かったでしょう。

しかしコロナ禍を経て働き方が大きく変わってきました。

リモートワークが進み能力さえあればどこでも誰でも働けるようになりました。

それは我々労働者にとって良い部分もあり、悪い部分もあります。

悪い部分の一つに「今まで信じてきた強み」が強みでなくなったことが挙げられます。

「学歴」や「その会社に通勤出来る」というのは強みではなくなりました。

世界に出たらそれらは全く強みではありません。

時差を生かして世界中で稼ぐ人も今よりも増えることでしょう。

仕事の流動性が高くなった分、会社にしがみつく必要もなくなりました。

逆に言えば会社から振り落とされる可能性が出てきました。

そういった時代に必要なのは「どんな状況でも心が折れずに乗り越えられる力」だと著者は言います。

親が子供に与えてあげなくてはいけないのは、お金でも学歴でもない。どんな状況でも心が折れずに乗り越えられる力です。

挫折をものともせず、自分の力で稼いで生きていく知恵ではないでしょうか。

そのためには、子供が興味を持ったことを邪魔せず、それを伸ばしてあげることが大切です。

出典:親が子供に教える一生お金に苦労しない12の方法 p.25

社会に出ている私たちは知っています。

去年と同じ仕事していても利益が上がらないことを。

正解が無い問いに常に挑み続けなければならないことを。

そのためには何回も失敗して、それでも何回もチャレンジしていく「折れない心」が必要なことを。

子供にそれを伝えるには「子供が興味を持ったことを邪魔せず、それを伸ばしてあげる」ことが必要。

その理由を推察するに、「嫌いなことはやらないでしょう。好きなことや興味を持ったことであれば、失敗しても成功してもやり続けるでしょう。好きなこと興味を持ったことを通じて折れない心を育んでいく」と言ったところでしょうか。

「親が子供に遺してあげられる、たった一つのもの」は

心が折れずに乗り越えられる力、ということですね。

そして課題を乗り越えた先に、きちんと力が備わっており、自ら選択出来るだけの選択肢を作ることが出来る、ということですね。

生き残れるかは「備え」で決まる

人生はアップダウンするものですが、この「良い時」と「悪い時」の差を縮めておけば、ある程度まで努力でカバーできます。お金も人生も同じで「良い時」も「悪い時」もありますが、「良い時」をどう過ごすかで、「悪い時」に受けるダメージを減らすことができるのです。

ですから、子供に一生お金に困る生活をさせたくないと思ったら、「良い時」に「悪い時」が来ることを想定して「備える」ということを教えておきましょう。

出典:親が子供に教える一生お金に苦労しない12の方法 p.85

この考えはとても大切ですね。

もし「備える」まで考えが行き届いているのであれば現時点では不自由はないと考えられます。

なぜなら現時点がアップアップしているのであれば「備える」まで思いが至りませんから。

今の幸せに胡坐をかかず、きちんと備えることは大切ですね。

我が家では翌日の準備は前日の寝る前までには全て終わらせます。

当たり前かもしれませんが、それが気持ちの余裕を生むと思います。

「明日の自分を助けるために出来るうちにやっておくんだよ」

と、いつも伝えています。

また以前、我が家が災害に備える記事を書きました。

ご参考になさってください。

コロナ禍は、いざという時のためにあらかじめ準備していた欧米と、なんの準備もせずに行き当たりばったりの政策で混乱し続けた日本の明暗を浮かび上がらせました。

日本は政策の失敗で、戦後最大の震災と言われた東日本大震災の死者15,899人(2021年3月時点)に迫る、15,079人(2021年7月21日現在)という多数の死者を出すことになったのです。※2022年10月21日時点の死者数は46,152人

出典:親が子供に教える一生お金に苦労しない12の方法 p.90

常に「備えること」を意識し、自分の身は自分で守る。

自己責任。

それを日々の暮らしの中で子供たちに伝えていきたいですね。

「信用」「信頼」は大きな財産

「信用」「信頼」は大人である私たちにとっても大事なもの。

「信用」と「信頼」について本書では次の通り定義しています。

一見すると、「信用」と「信頼」は、同じように思えますが、少し違います。

「信用」は、過去の実績への評価。ですから、「信用取引」と言えば、預金残高や保有資産、過去の取引の実績などの裏付けがあって行われます。

いっぽう「信頼」とは、未来の行動に対しての期待です。多くの場合、相手との間に「信用」が生まれ、その先に「信頼」が芽生えます。

出典:親が子供に教える一生お金に苦労しない12の方法 p.122

何気なく使っていた「信用」「信頼」という言葉が整理出来ました。

信用があっての信頼。

これらをはっきり理解して行動していきましょう。

心理学者のアルフレッド・アドラーは、「信頼」で結ばれた人間関係を「交友の関係」と呼び、「交友しなくてはいけない理由が一つもないにもかかわらず、信頼できる関係を築けることは、幸福な人間関係を手に入れることだ」と言っています。

出典:親が子供に教える一生お金に苦労しない12の方法 p.124

過去の積み重ねの信用のその先に信頼があり、信頼で結ばれた人間関係は利害関係ではない、ということですね。

そういった人間関係が作れれば、きっと人生も楽しいことでしょう。

現代はコロナ禍でもあり、深い人間関係が作りにくいと言われています。

それでも環境のせいだけしてしまってはもったいないです。

子供には日頃から信用を得られるような行動を取り、きちんと信頼関係が結べるような人間関係を作るよう努力させたいですね。

我が家の事例でいえば、毎朝集団登校で学校に行っているのですが、上の子が朝が弱く中学年まではバタバタ家を出て行っていました。

それでも遅刻をしたことはありませんでした。

幼いながらにも、「みんなを待たせてしまっては信用問題に繋がる」という意識があったのでしょう。

今では(まだ朝は弱いですが)比較的余裕を持って家を出発出来るようになりました。

苦手なことも根気強く繰り返せば克服出来ると思います。

今回のまとめ

著名な経済ジャーナリスト萩原博子氏による著書「親が子供に教える一生お金に苦労しない12の方法」について掘り下げていきましたがいかがでしたでしょうか。

ボリュームの関係上、12の方法のうち3つだけしかご紹介できませんでしたが、

◆心が折れずに乗り越えられる力と選択肢を持つ力

◆常に「備えること」を意識し、自分の身は自分で守る

◆信用を積み重ね、信頼で結ばれた人間関係を作る

いずれも大人でも大切なことですね。

子供たちは我々大人世代よりも、情報スピードの速い世界で生きていきます。

昨日までの正解が、明日からは不正解になるような世界かもしれません。

そんな中でもしっかり、力強く生きていけるような教育をしていきたいですね。

確かにこれらは学校では教えてくれないと思います。

私たち親世代も日々知識の研鑽を重ね、情報をアップデートしながら子供教育をしていきましょう!

このブログがその一助になってくれれば幸いです。

ここまでご覧いただきありがとうございました!

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