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物価高が続いています。
値上げの春、値上げの夏、そして値上げの秋となりそうです。
日本では「円安」が原因と言われていますが、
世界に目を向けるとロシアによるウクライナ進行が原因と言われています。
日本だけではなく世界中で物価高になっている、ということですね。
ウクライナ情勢を背景に拍車がかかっているインフレによって、世界各地で暮らしへの影響が広がっています。
物価の上昇率が40年ぶりの水準に達したイギリスでは大規模なデモが行われ、参加者は生活が一段と苦しくなっているとして賃金の引き上げを訴えました。ロンドンで18日に行われたこのデモには、労働組合の呼びかけで全国各地から集まった数千人が参加しました。
出典:物価上昇率40年ぶりの水準 賃上げ求める大規模デモ イギリス | NHK
イギリスでは、4月の消費者物価指数が去年の同じ月と比べて9%上昇しておよそ40年ぶりという記録的な水準に達し、ガソリン価格をはじめ光熱費や食品などが大きく値上がりしています。
やれるうちにやれることをやっていくしかないですね。
今回は「物価高から家計を防衛しよう!FPが提案する節約術」と題し住宅ローン編をお届けします。
この記事の信憑性
私は国家資格2級ファイナンシャル・プランニング技能士(個人資産相談業務)、及び国家資格2級ファイナンシャル・プランニング技能士(中小事業主相談業務)を保有しています。
また元銀行員として企業の社長や従業員等、多くのお客様の資産運用の相談を受けてきた実績があります。
支出を減らす大切さは「パーキンソンの法則」を用いて別の記事で紹介しています。
では早速いってみましょう。
住宅ローンの支払いを減らす方法3つ
住宅ローンの支払いを減らす方法は次の通りです。
①現在の住宅ローン契約状況を確認する
②繰上返済を検討する
③借り換えを検討する
順に見ていきましょう。
現在の住宅ローン契約状況を確認する

物価高で家計が大変です。
食費はこれ以上削れないし…。
電気代も高くなったけど、この猛暑でエアコンも消せないし。
住宅ローンの支払額を減らせるって聞いたけど、まず何をしたらいいの?
はい、まずは現在の住宅ローン契約状況を確認してください。
確認する項目は
◆どこの銀行で借入していますか?
◆借入残高はいくらですか?
◆毎月の返済額はいくらですか?
◆返済はいつまでですか?
◆金利はいくらですか?
◆金利タイプは固定金利ですか?変動金利ですか?ミックスですか?
わからなかったら住宅ローン取引銀行に確認してみてくださいね!
繰上返済を検討する

住宅ローン契約状況を確認したよ!
次は…繰上返済を検討する?
また専門用語を使って!
わからないんだけど。
繰上返済って何??
繰上返済(くりあげへんさい)とは住宅ローンの一部(または全部)をまとめて返済し、住宅ローン残高を減らすことを指します。
繰上返済を行った場合、住宅ローンの元金を大きく減らすことができるため、元金にかかる利息を減らす効果も期待できます。
繰上返済には大きくわけて2タイプあります。
期間短縮型
返済額軽減型
詳細は下記の図をご参照ください。

今回検討したい繰上返済は上の図の右側、「返済額軽減型」です。
一部繰上返済を実行し、
返済期間は変えずに元金を減らすことにより返済額が軽減されるというものです。
例を数字で見ていきましょう。
シミュレーション前提条件
◇借入額:5,000万円
◇借入期間:35年
◇金利:0.85%
◇返済方法:元利均等返済
◇ボーナス返済:なし
◇借入から10年経過
◇一部繰上返済金額:200万円
返済期間は変えずに、200万円を一部繰上返済することにしました。
さぁ、結果はいかに?

「繰上返済した場合」の「毎月返済額」をご覧ください。
137,674円⇒130,272円と返済額が減りました!
毎月7,402円のキャッシュアウトを防ぐことが出来ます。
年間にすると88,824円の節約ですね。
素晴らしい。
しかしこの繰上返済にはデメリットもあって…。
お気付きかと思いますがまとまったお金が必要です。
そして銀行によっては繰上返済手数料がかかります。
さらに銀行によっては、ですが店舗に行かないと手続き出来ない可能性もあります。
銀行って平日15時までしかやっていないので、それだけのために有給休暇取っていくのも大変ですね。
繰上返済裏技
ちなみに私の使っている住信SBIネット銀行は、
繰上返済手数料無料ですし、WEBで手続き出来るので
銀行員時代は毎月積立をするかの如く1万円から繰上返済していました。
銀行員はインサイダー取引に当たるため株の売買が基本的には出来ないので、
住宅ローンの繰上返済が有力な投資先でした(笑)
住宅ローン控除も逆算して適度にやっていました。
繰上返済手数料無料、店舗に行かずにWEBで手続き出来る方は、住宅ローン控除に気を付けながら小まめに繰上返済してみてはいかがでしょうか。※住宅ローン控除があるのに繰上返済してしまうと、年末調整で返ってくる税金が減ってしまうので注意!
借り換えを検討する

繰上返済をするだけのまとまったお金はないなぁ~。
お金がなくても住宅ローンの返済額を減らす方法はないの??
繰上返済のほかに住宅ローンの返済額を減らす方法は「借り換え」です。
A銀行で借りていた住宅ローンを別のB銀行で借りる、ということを「借り換え」と言います。
何ために借り換えをするのでしょうか?
答えは金利を下げて返済額を下げるためです。
10数年前の金利と今の金利では、今のほうが低い可能性があります。

うちの金利は0.90%の変動金利だよ!
今のM銀行の金利は…
0.45%だって!
うちより低い!借り換えだ!
ちょっと待ってください。
安易に金利が低いだけで借り換えに進むと、諸々無駄になってしまいます。
ここで時間と手間を無駄にしない、借り換えの目安をお伝えします。
借り換えの目安3つ
□借り換え前後の金利差が1.00%以上
□残りの返済期間が10年以上
□ローン残高が1,000万円以上
以上3つが借り換えの目安です。
借り換えの目安を確認してみて、いかがでしたでしょうか。
該当しそうであれば借り換えを前向きに検討してみてください。

うちは今の金利が0.90%だから…。
借り換え先が0.45%だとすると金利差が1.00%もいかないね。
残念だけど借り換えの目安には当てはまらないな。
でも金利が低くなるんだったら借り換えした方が得じゃん!
何でダメなの?
ダメというわけではないですが…。
借り換えには諸経費がかかります。
借り換えにかかる諸経費
●事務手数料
●保証料
●全額繰上返済手数料
●抵当権設定費用
●抵当権抹消費用
●団体信用生命保険料
●火災保険料
●印紙税
銀行によってこの諸経費の内訳は変わってきますが、ざっとこのくらいの費目があります。
それなので借り換えの目安があるのですね。
結局得をしなければ借り換えをする必要はありませんから。

借り換えの目安を確認したら、うちは借り換え出来そうだわ!
でもどうやってするのかしら?
借り換えの流れを教えて!
はい、ではリクエストにお答えして一般的な借り換えの流れを解説します。※銀行によって異なります。
借り換えの流れ
【借り換えの流れ①】借り換え先の銀行で審査

お隣さんが住宅ローン借り換えしたって言ってたから、うちも考えていたの。
ディズニーパパさんからちょうど良い話を聞いたわ!
どれどれ…今取引しているA銀行の金利は2.00%ね。B銀行は…0.50%?
じゃあB銀行で借り換えしたほうがお得ね!
今取引しているA銀行は調べてみたところ住宅ローン金利が高い、B銀行のほうが低い!
ということでB銀行で借り換えしようと計画した「借り換えさん」。
B銀行に借り換え住宅ローンの申し込みをして仮審査が通り、無事正式審査に進みました。
その際に必要な書類が①本人確認書類②所得証明関係書類③物件関係書類などです。
無事各種必要書類を添えて正式審査へ臨んだ結果、無事審査に通りました。
ちなみに先ほど出てきた諸経費についても銀行によっては借りることができますので確認してみてくださいね。
諸経費も借りれたら0円で住宅ローンの返済額を抑えられる究極の方法になりますね!
【借り換えの流れ②】現在の借入している銀行に借り換えする旨を伝達
今までお世話になったA銀行に「借り換えします」と伝達します。
銀行としては優良な食い扶持である住宅ローンが他行にもっていかれる、ということで抵抗してくる可能性があります。
ここは心を鬼にして話を進めましょう。
全額繰上返済の手続きを進めます。
【借り換えの流れ③】借り換え先の銀行と正式契約
A銀行の全額繰上返済の段取りが出来ましたので、借り換え先のB銀行と正式契約します。
【借り換えの流れ④】借り換え実行
B銀行からの融資金額はA銀行に振り込まれます。
A銀行は【借り換えの流れ②】で手続きがあった通り、指定の日にちで全額繰上返済を実施します。
抵当権の抹消書類をA銀行から受け取り、B銀行は抵当権の抹消および抵当権の設定を行います。
これでA銀行との住宅ローン契約はなくなり、B銀行との住宅ローン契約がスタートします。
借り換えの流れ①~④で大体1か月くらいです。
金利は毎月変わるので、タイミングによっては月を跨いで金利が変わってしまうかもしれないので注意が必要です。

結構大変だったわね。
B銀行さんの住宅ローン契約はスムーズだったけど、
A銀行さんがなかなか全額繰上返済させてくれなくて。
返済するって言ってるんだから喜んで受けてくれればいいのに!
借り換えさん、手続きお疲れさまでした。
A銀行の行員の気持ちは、元銀行員として良くわかります。
元銀行員のこぼれ話
ここで元銀行員としてのこぼれ話をひとつ。
借り換え対応は銀行員の仕事のなかで日常茶飯事です。
住宅ローンは担保もしっかりもらえるので貸し倒れリスクが低く、多少金利が低くても非常に採算の良い融資のひとつです。
銀行にとって住宅ローンはローリスク、ローリターンの商品で安定資産なのです。
それなので「他行に借り換えされる!」となったら金利を下げてでも引き留めようとします。
お客さんにとってもその後の借り換え手続きや、それに伴う借り換え先に給料振込口座を指定するなど手間が省けるので、「金利を下げてくれるなら借り換えやめるわ」となる場合があります。
この攻防は結構ストレスがかかりましたね。
お客さんも死活問題ですし、銀行にとっても死活問題なのです。
今契約している銀行が全額繰上返済させてくれない、というのはこういう理由があるのです。
せっかく借り換え先銀行で順調に審査が進んでも、ここで時間を取られてしまう可能性がありますので注意してくださいね。
住宅ローン借り換えに役立つリンク集
金利?諸経費?私に合う銀行はどれ?時間がなくて選べない!という方に
私にとってどの銀行が良いか選べない!
金利を比較するのは面倒!
諸経費が銀行によって異なるなんて…全部調べるのは無理!
ここまで読んでくださった方々、こんな声が聞こえてきそうです。
メガバンク、地方銀行、ネット銀行、様々な銀行があり、
適用金利や事務の流れ、諸経費も様々です。
金利だけみてここが安い!と思ったら事務手数料が高かった…なんて良くある話です。
銀行の収益は金利だけではないですからね。
金利を低く見せて、手数料で高くとる!というのは常套手段です。
そんな方々へこちらのサービスをご紹介します。
モゲチェックは、住宅ローンの見直しができるオンライン提案サービスです。 ご利用は無料、入力時間は5分で、 今よりも返済額が減らせる住宅ローンの提案を受けることができます。
メガバンク、地方銀行、ネット銀行、様々な銀行の提案を受けることができるのでとても便利です!
また通常ネットなどで公表されていない非公開の金利や、見逃しやすい期間限定の金利などを含めてお得な住宅ローンを紹介してくれるとのことなので、リンクを見てみてくださいね!
今回のまとめ
物価高から家計を防衛しよう!FPが提案する節約術(住宅ローン編)と題し話を進めてきましたが、いかがでしたでしょうか。
繰上返済をする、借り換えをする、ともに住宅ローンの支払額を減らす効果はありますが、それぞれのメリットとデメリットを考えてご自身に合ったほうを選択してみてくださいね。
判断に迷う、という方は上記リンクの住宅ローンの専門家を頼ってみるのも手です。
住宅ローンは数千万円の借入金で、おそらく事業性資金を除けば多くの個人が借りる金額の最大のものです。
金利数%の違いで大きな金額を節約できる可能性があるので、ぜひ見直しをしてみてくださいね!
ここまでご覧いただきありがとうございました!
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