グッデイ!ディズニーパパの教育系ブログへようこそ。
ここ最近、ブログでは学歴信仰や大企業信仰の崩壊について記事にしてきました。
では具体的にどのような力を伸ばせば良いのでしょうか。
それを今回ご紹介する書籍から探っていきたいと思います。
今回の参考文献
今回ご紹介する書籍はこちら。
「一生モノ」ということで気になりますね。
早速いってみましょう。
【結論】一生モノの技術とは?
本書で取り上げられている一生モノの技術について結論からお伝えします。
1.自分を知ってもらう技術
2.相手を知る技術
3.記録する技術
4.プレゼンテーションの技術
5.自分の考えを伝える技術
6.問題を発見・解決する技術
いかがですか?
ビジネスに於いては全て必要な技術ですね。
その割に学校で教わることはないかもしれません。
こういう技術を親として子どもに教えていけたら良いですね。
それではそれぞれ見ていきましょう。
自分を知ってもらう技術
これこそ学校では教えてくれません。
なぜなら大体の人は隣の席の人だったり、隣のクラスだったり、家が近かったりで知っているからです。
学校という狭いコミュニティではそれほど必要とされない能力なのではないでしょうか。
しかしビジネスでは人事異動先や取引先に対してよく自己紹介をしますね。
その自己紹介の成否がビジネスや評価に直結するといっても過言ではありません。
では、どういった技術が必要なのでしょうか。
まずは自己紹介のプロの自己紹介からみていきます。
小林靖弘といいます。よろしくお願いします。
年齢は46歳、福山雅治と同じ歳なんですよ。あんまり関係ないですけど。
岐阜県出身でして、大学は関西大学、最初に入った会社が株式会社リクルートという会社で、編者の前川さんと一緒です。前川さんが先輩にあたるんですよね。
今は株式会社コバという会社の代表取締役をやっていて、企業顧問を14社ほどやっています。
その前リクルートを辞めたあと、2回上場経験をさせていただきました。1回目はモバイルのインターネット会社でエムティーアイという会社です。ここは最終的にはmusic.jpというサービスで有名になりましたけど、その立ち上げにかかわりました。執行役員として携わったんですけど、そこでは上場経験を1回して、上場のノウハウを実体験しました。
リクルートで携わっていた『アントレ』という雑誌で上場のノウハウは知っていたんですけど、実体験はエムティーアイでできた。その後アクセルマークという自分の会社を上場することもできました。こうして2回上場したというと華やかに見えるんですけど、ウラにはものすごい失敗と挫折の蓄積があって…。
と、こういう話をすると企業経営者の方が喜んでくださったんです。
出典:5人のプロに聞いた!一生モノの学ぶ技術・働く技術 p.6
いかがでしたか?
企業経営者向け、とのことですが
ある懇親会で声を掛けられてこの話をされたら、「それで、それで?」と前のめりで質問してしまうような魅力的な自己紹介ですね。
では小林さんと逆で、ありきたりな自己紹介をみていきましょう。
「私は××といいます。出身はA県B市で、X年Y月Z日に生まれました。血液型はO型です。高校はC高校で、部活は〇〇に所属していました。趣味は△△です。よろしくお願いします」
もしもみなさんの自己紹介もこの程度の内容ならば、みなさんは自己紹介のやり方を考え直さなければなりません。自己紹介を聞いている人には、この内容から自己紹介をしている人がどんな人物なのかを、まったく想像できないからです。
出典:5人のプロに聞いた!一生モノの学ぶ技術・働く技術 p.4
いかがでしたか?
自己紹介のプロ、小林さんの自己紹介とありきたりな自己紹介を並べてみましたが、
懇親会で声を掛けられて、もっと話を聞きたい!と思うのは小林さんの方ではないでしょうか。
そもそもなぜ自己紹介が必要なのでしょうか。
自己紹介は自分も相手もはじめて会うような場面で行われます。
お互いに相手のことを知らないので緊張していて、でも相手がどんな人なのかを、たとえば話して楽しい人なのか、信頼できる人なのか、友達にしてもいい人なのか、などということについて、互いに探り合っている状況です。
そうした状況で行われる自己紹介だということを考えると、どのような内容を話せば自分のことを相手に知ってもらえるかが見えてくるのではないかと思います。
出典:5人のプロに聞いた!一生モノの学ぶ技術・働く技術 p.4
お互い緊張して探りを入れている中で、「次に繋げるために」効果的に自分を知ってもらうことが必要、ということですね。
しかし小林さんのようにエピソードが豊富な人は良いですが、そうではない人も多いと思います。
自己紹介の重要なポイントは何なのでしょうか?
自分が相手に植え付けたいキャッチコピーが必要だと思います。僕であれば「企業顧問を14社やっている小林」とか。
普段、遊びに行くときに、バーベキューをやるんだったらバーベキューセットを持っているあいつに声をかけてみようとか、ゴルフであそこのコースだったらあいつと回ろうとか、そういうのってありますよね。
そうやって人物像が記憶に残ると、次に会ったときの人間関係の復活はしやすいですよね。(中略)
もう一つ大事なことは、人柄を表すのは、その人の属性ではないんですよね。過去と未来、それを点と点を結んで線にするみたいに次々と話したほうが、その人の人柄がわかると思います。
僕の例でいえば、かつてリクルートにいて、インターネットの会社をやって、今はこういうことをやっていて、今後はこんなことをやろうと思っています、この程度のフレーズで15秒とか20秒で済みますが、過去、現在、それと未来に対する思いを、3点セットで話すとその人の人柄ってわかると思いますね。
自己紹介の重要なポイントは①キャッチコピー②過去、現在、未来の3点セットと共に伝える人柄
この2つですね。
その場に適した自己紹介を上手におこなうことが「一生モノの技術」の1つ目です。
人は一人では生きていけないですからね、人との関わりが一番最初に来るのは納得です。
相手を知る技術
自己紹介で少し相手に近づけたら、今度は相手を知りたいですよね。
ビジネスであればどこにニーズがあるのか、就職活動であれば相手が自分のどこに興味を持っているのか。
SNSの普及により言葉のキャッチボールが適切に出来ない若者が増えた、と言われる昨今。
「相手を知る技術」はとても大切です。
相手を知るためには、事前の準備が欠かせません。
たとえば社外の場合。企業をお客さまとする法人営業であれば、経営情報や最近のトピックスなど、その企業について知りうるオープンになっている情報は調べていくことが最低限のマナー。(中略)
なぜ、ここまで事前準備が必要なのでしょうか。多様な人たちとのやりとりが欠かせない社会人は、個々の人との直接の会話時間は少なくならざるをえません。(中略)
その限られた時間で相手を知るには、直接会話をせずともわかる情報は調べておいたほうが、互いの時間を有効活用できるからです。
出典:5人のプロに聞いた!一生モノの学ぶ技術・働く技術 p.56-57
相手を知るには質問をする必要があります。
しかしそれがオープンにされているような情報であればお互いの時間の無駄でしょう。
より深く相手を知るには事前準備をしっかりして自分の手で知れる情報は知っておきましょう、ということですね。
事前準備が出来たら次にするべきことは「仮説を立ててそれを確認する」ことだそうです。
その得られた情報をもとに「もしも自分が相手だったら」と想像をめぐらして、相手のニーズや本音について仮説を立ててみることです。
法人営業ならば、相手企業の経営状態や最近の報道をもとに、どんな経営戦略を打ち立てようとしているのか、そこでどんなニーズが発生してくるだろうか。(中略)
そうすると、事前に知りうる情報だけでは見えてこなかった相手の心理が見えてくるものです。逆にどうしても見えてこない部分や本音がつかみ切れない部分も浮かび上がってくるでしょう。そういったことを直接やりとりする会話の機会に確認すればよいのです。
出典:5人のプロに聞いた!一生モノの学ぶ技術・働く技術 p.57-58
まずは相手のことを知るには相手をとことん調べ、こういう情報を欲しているかな、とかこれは避けたほうがいい話題かなとか、そういう仮説を立てるということですね。
いざ面と向かって話すときにそれを確認する。
相手は「この人わかってる!」と思って更に踏み込んだ話をしてくれる、ということですね。
最後に重要な点をお伝えして本章を締めたいと思います。
「ギブ&テイク」の大切さも強調されていました。これは社会人になるといっそう気をつけておくべき観点です。
事前準備をしっかりして、直接の会話で相手を知ろうとしても、それがテイクばかりだと感じられると、相手は心を開いて本当のことを教えてくれないことが多いものです。(中略)
ギブの心構えとは、相手のお役に立とうとする姿勢です。そうはいっても、若手のうちは目上の相手にギブできることは少ないでしょうから、「私のために時間を割いていただき、ありがとうございます」と、まずは感謝の意を表することです。(中略)
相手を知るには、相手の立場に立ちお役に立とうとする姿勢が大切なのです。
出典:5人のプロに聞いた!一生モノの学ぶ技術・働く技術 p.58-59
「この人と喋ってたけど時間の無駄だったなぁ」と思うことありませんか?
ひたすら質問されたり、自慢話をされたり。
相手にとっては良いかもしれないですが、自分自身は「損した!」と思ったら次の会話は敬遠しますよね。
ギブ&テイクの重要性、理解しておきたいですね!
「相手を知る技術」で大切なのは①事前準備②仮説を立てて直接確認③ギブ&テイクでした。
記録する技術
相手の話を引き出せたらそれをきちんとメモを取りたいですね。
皆様はどんなふうにメモを取りますか?
話していることを全部メモに取るわけにはいかないですよね。
最近の若者は板書をスマホのカメラで撮っているそうです。
板書を書き写すだけであればそれはそれで効率的だと思いますが、何かが欠落している気がします。
「記録する技術」は文明の利器に頼ればそれで良いのでしょうか?
「記録する技術」のプロ、太田あや氏の話で本章は進んでいきます。
太田あや氏はこちらの著書で有名です。
まずは東大合格生のノートの話題から。
「きれい」といっても、字がきれいというのではないんです。
まず情報量がものすごく充実していて、加えて知識が孤立していない。つまり、すべての知識がちゃんと有機的につながっていて、ページのなかで物語がきちんと完結しているようなノートでした。
それはものすごく驚きました。しかも、授業が終わったあとに書いたまとめノートなのかと思ったら、そうじゃなくて、授業中に完成させたというのですね。それでさらに驚きましたね。(中略)
中学生とか高校生で、とても真面目に、ノートをきれいに書いているのに成績がイマイチ上がらない子っていると思うんです。そういう子のノートは一見きれいなんですが、何というか平面的に見えます。それは、それぞれの知識が孤立して書かれているからだと思います。
逆に東大生のノートは、本では「迫力のある美しさ」って書いたんですけど、ノートがすごく立体的に見える美しさがありました。それはなぜなんだろうと思うと、知識と知識がきちんとつながっているノートだからなんだなって感じたんです。(中略)
東大生に取材していて感じたのが、何となく書いているものが一つもない、ということです。全部理由があるんです。アンダーラインを引いたり、赤ペンを使ったりしていることも、それぞれこういう理由でこうなっているんですと、すべて理由づけがされています。つねに目的意識を持って書いているんだなというのを強く感じました。
出典:5人のプロに聞いた!一生モノの学ぶ技術・働く技術 p.65-68
ノートやメモを取る理由。
ごくごく当たり前ですが、「目的意識を持って書く」ということが大切ですね。
その目的とは?
自分自身が後で見直して、自分自身の記憶を蘇らせるためだと思います。
その点について太田あや氏は東大生の言葉を借りながら触れています。
ある東大生が「とにかく目的を持って書かないと意味がないんです」っていうんですね。(中略)
「ノートは、近い将来見直す自分のために書いているんです。だからこそ、未来の自分に気を遣って書かなければ、ノートって意味がない」。この「未来の自分に気を遣って書く」は名言だと思いました。
出典:5人のプロに聞いた!一生モノの学ぶ技術・働く技術 p.68-69
スムーズかつ正確に記憶を蘇らせるために、未来の自分に気を遣ってノートを書く。
これが「目的を持って書く」の本質ですね。
太田氏はさらに続けます。
ノートを書く目的が人それぞれ違うので、万人に合ったノートの書き方はない。
自分にあったノートのとり方を見極めていくしかないんです。東大生たちの何人かがいっていたんですけど、「教科書や参考書は信用していません」と。(中略)
「何で」と聞いたら、「だってこれ、僕のために書かれたわけじゃないんですよね。みんなのために書かれているものだから、自分の頭に沿った編集がされているわけではない。だったら、自分が授業を聞いて、ノートに一番理解しやすいかたちに編集して書いたほうがいい。ノートは自分に沿ったかたちに編集できるから、僕は自分のノートを一番信用している」って。
出典:5人のプロに聞いた!一生モノの学ぶ技術・働く技術 p.77-78
目的を持って書くには、自分自身のことを理解して、自分自身がわかりやすいように編集するしかない。
それが「記録する技術」ということですね。
板書をスマホで撮っている大学生はそもそもこれが出来ていないからダメ、ということですね。
これを知っているか知らないかで大きな差がつきそうですね。
プレゼンテーションの技術
これは実社会に出て本当に痛感しています。
役職が上がれば上がるほど、一人で完結する仕事はなくて
多くの人を巻き込んでいくスキルが求められます。
「自分はこう考えている」ということに多くの人が共感してくれて動いて初めて大きな仕事が出来る、という場面は往々にしてあるのではないでしょうか。
それでは「プレゼンテーションの技術」について見ていきます。
自分に強い想いという土台があったうえで、プレゼンを成功させるために重要な技術は3つあります。
1つめは、伝えたい内容を絞り込むということです。
あれもこれもとすべてを伝えようとすることは有効ではありません。伝えるポイントを絞り込むことです。(中略)
2つめの技術は、プレゼンテーションする相手への思いやりがこもっていることです。
伝えたい内容が絞り込まれても、それが自分本位で相手のためにならないものでは受け入れてもらえません。(中略)
3つめの技術は、ストーリー立ててプレゼンテーションを組み立てることです。
いかに素晴らしい内容であっても、話があっちに飛んだりこっちに飛んだりしていては、相手は混乱してしまいます。持ち時間を意識して、そのなかで、起承転結を考えるなど順序立てて組み立てることが大切です。(中略)
さて、社会人になるとより求められるプレゼンテーションの3つの技術を説明してきましたが、これらを通じて、何を目指すのでしょうか。
プレゼンテーションの目的は、相手の共感を得ることです。いかにストーリー立てて、立て板に水のプレゼンをしたとて、聞き手に反感や不快な感情が残っては、そのプレゼンテーションは失敗です。「そうそう、そのとおり」と相手の心がポジティブに動いてこそ、成功といえます。(中略)
素晴らしいプレゼンテーションを聞くと、ワクワクした気持ちになったり、あまりの感動で涙腺が緩むこともあります。これを私は、「共感を呼ぶ情熱」と定義しています。ここまえ相手を感動させることができれば、大成功です。
出典:5人のプロに聞いた!一生モノの学ぶ技術・働く技術 p.121-125
ここで皆さんには「共感を呼ぶ情熱」を体験していただきたいと思います。
話者はお笑い芸人キングコングの西野亮廣さん。
近畿大学の卒業式で「人生に失敗など存在しない」というスピーチをおこなった際の映像です。
16分ほどと少し長いですが、見入ってしまってあっという間に終わってしまうスピーチなので是非見ていただきたいです。
いかがでしたか?
「ディズニーを超える」と言っていただいてありがとうございます。
切磋琢磨していい作品を世に出していきましょう!
さて、電車のなか等でこのブログを見ていただいている方も多いと思います。
音声が出せなくて動画を見るのを断念された方へ、この動画のコメントをご紹介しておきますので後で絶対に見てみてください!

「人生に失敗など存在しない」というテーマのスピーチでした。
卒業式のスピーチとして、テーマ自体はありきたりですよね。
校長先生とか地元の市議会議員とかも選びそうなテーマです。
しかし最後に感動と熱狂に包まれる様は見ていて気持ちの良いものです。
人を動かすプレゼンテーションってこうあるべきだな、と思っています。
「プレゼンテーションの技術」は①伝えたい内容を絞り込む②プレゼンテーションする相手への思いやりがこもっている③ストーリー立ててプレゼンテーションを組み立てる④「共感を呼ぶ情熱」でした。
我が家では「Nintendo Switch」が欲しい、と子どもたちが言ったのでどれだけ欲しいか、プレゼンしてみよ、と言ったらとても立派なプレゼンをしてくれました。
日々の楽しみ、友だちとのプレイ、それがあるから勉強も先にやる、やりすぎないように時間を決めて仲良くやる、など、こちらからはほとんど指定していないのに知りたいことをきちんとパワーポイントで作ってきたのに驚きました。
日頃から想いを伝える、ということを大切に教育をしてきたのでそれがすべて入っているのがプレゼンかな、と思います。
子どもの成長の定点観測にプレゼンをしてもらうのはお勧めです。
自分の考えを伝える技術
前章の「プレゼンテーションの技術」に共通する部分もありますが、
「自分の考えを伝える技術」にはどういったものなのでしょうか。
見ていきましょう。
まず自分の考え、アイディアを整理する技術が必要です。(中略)
次に、伝え方です。話して伝えるにしても、書いて伝えるにしても、大事なのはオリジナリティがあるかどうかのようです。誰かがすでに話したり書いたりした内容を、もう一度聞いたり読んだりするのでは、相手はつまらないですよね。(中略)
自分の考えを伝えるゴールは、自分が「伝える」ことではなく、相手に「伝わる」ことである。
出典:5人のプロに聞いた!一生モノの学ぶ技術・働く技術 p.147-150
「自分の考えを伝える技術」は、①自分自身の考えを整理する②オリジナリティ③伝えるではなく伝わる、ということですね。
自分の考えがまとまっていないのに相談をしてくる人も多いですよね。
そうすると時間がかかるばかりか、最終的な決断の「責任の半分」を持たされている気がしてしまいます。
結果、失敗した時に他責となり、きちんと振り返ることができない可能性があります。
相談をした人、相談を受けた人双方にとって不幸な結末です。
自分で考えて行動する。
失敗学の記事でも同様のことを書いています。
少なくとも自分の考えをしっかり持って、相手に伝えましょう。
問題を発見・解決する技術
いよいよ最終章です。
私個人としてはこの章がもっとも大切なのではないかと思っています。
この章のプロは前夕張市長で現北海道知事の鈴木直道氏です。
このブログの読者の皆様は問題意識を持って、それを解決しようと努力されていることでしょう。
しかし「問題意識を持てない人」が増えているようです。
確かに日々の報道や日常生活のなかで、それを感じる場面があります。
もっと報道するべきことがあるだろう、と思いますがテレビは数字に正直なので視聴率が取れる報道をするのでしょう。
要はテレビ局の報道体制というよりも視聴者側に問題があると思います。
人々の耐性が強いのか、それとも諦めているのか。
誰かがきっと何とかしてくれると思っているのか。
それはわかりませんが、どこか他人事のように日々を過ごしている人が多いように感じます。
少なくとも今の日本は問題だらけです。
もちろん世界に目を向ければもっとたくさんの問題があります。
それなのに「問題意識を持てない人」が増えているのはなぜか。
鈴木氏の話から探っていきたいと思います。
高校生のときに夜逃げ同然で母親と家を出て、姉と三人で暮らすようになった。そのときに、当たり前に高校生活をしていることが、じつは当たり前ではないということに気が付きました。
当時、クロネコヤマトの早朝バイトに行ってコンテナごとに荷物を分ける仕事をして、そのあと学校に行き、夜はバイト先の酒屋さんで米とかお酒を売って、それから家に帰る。9時半くらいまで。閉店がそれぐらいだったと思います。土日なく働きました。夏休みは住宅建設の手伝いをして、基礎のコンクリートを流すのに木の枠を組むのですが、その枠を外す仕事を主にやっていました。
で、そこでなんていうか、いろんなことを考えさせられました。それで一ついえることは、自分でいろんなことを考えていかなきゃいけないなって。
高校1年生のときですね。仕事するにしても、ごはん食べるにしても、ジャージを買うにしても、指定のワイシャツを買うにしても、自分でいろんなことを考えていかないといけない。時間も限られているし、いろんなことをやらなきゃと思いました。
出典:5人のプロに聞いた!一生モノの学ぶ技術・働く技術 p.163
当たり前に昨日と今日と明日が繋がっているわけではないということに、鈴木氏は高校1年生で気付いたんですね。
そこで生きるために行動した。
今の日本人はどうでしょうか。
少し前ですが「老後2000万円問題」がありましたね。
そのときの一部の国民の反応は皆様は覚えていますでしょうか。

具体的に数字で見ていくと、
ひと月あたり:公的年金収入209,198円-支出263,718円=54,520円の赤字
54,520円×12か月×30年=19,627,200円の赤字
ということです。
「年金破綻だ!」「老人は死ねというのか!」と
この「老後2000万円問題」で怒っていた人たちは、年金を収め切れば年金だけで暮らせると思っていたんでしょうか。
鈴木氏のようにお金が足りないと問題意識を持つのであれば、粛々とお金を稼ぐ方法を考えれば良いと思います。
なぜそれが出来ていないか。
「自分ごと化」出来ていないからです。
あなたが18:00に仕事が終わってオフィスを出たとします。
天気予報が外れて雨が降っていたとしましょう。
そうしたらどうしますか?
①コンビニで傘を買って帰る
②天気予報が外れた、とテレビ局に苦情を言う
これは極端な例ですが…大体の人が①を選択すると思います。
これが問題発見と解決です。
他人任せにしない。
自分ごと化して、自分で解決する。
こういう教育を子どもたちには施したいですね。
最後に問題を捉え、自分で考えると解決策も浮かんでくるという話を引用します。
「上司から仕事は増やされる一方なのに、残業はするなとも指示される。これはサービス残業をしろという意味なのか」
この若手社員の意見は一見筋が通っているように聞こえます。また世の中には残念ながら意図的に不当就労を強いるブラック企業が存在するのも事実でしょう。でも、そういった例外を除いたとしても、上司のいうことが矛盾している、先輩によって指示の仕方が違う、お客さまと自社の利益が相反するなど、実社会は矛盾や理不尽などで戸惑うことだらけです。そもそも、企業がなすべき仕事を疎かにして、従業員が早帰りし、タップリ休むだけになる状態が続けば、業績は悪化し、果てには倒産してしまいます。
だから、問題発見が大切なのです。仕事が増えても早く帰らなければならない現実を、上司のせいにして不満を募らせるのではなく、一つの問題と捉えて、自分は何をどう工夫すればよいのかと頭を切り替えるのです。何にどれぐらい時間がかかっているか上司に説明する、優先順位を相談して下位のものはやめる。作業効率を上げる訓練をする、作業効率を上げるITツール導入を上司に相談する、ほかの方か外部に一部の作業をお願いする、などなど。
問題と捉えて自分で考えると、解決策も浮かんでくるはずです。正解探しではなく、問題探しこそが、仕事をするうえで求められる能力なのです。
出典:5人のプロに聞いた!一生モノの学ぶ技術・働く技術 p.183-184
「問題を発見・解決する技術」で必要なことは①問題意識を持つこと②自分ごと化③解決でしたね。
これこそ学校では教えてくれない、社会で必要な能力ですね。
今回のまとめ
今回はかなり長丁場となってしまいました。
いかがでしたでしょうか。
書籍「5人のプロに聞いた!一生モノの学ぶ技術・働く技術」では
一生モノの技術が6つ紹介されていました。
いずれかをピックアップしてご紹介しようと記事を書きだしましたが、結果的に削るところがなく全て触れることになってしまいました。
それだけ私自身、6つ全て必要な技術だと感じたということです。
じっくり読みたいという方は是非購入してみてください!
学校教育に加えて、この6つの技術も高められるよう子ども教育を施していきましょう!
ここまでご覧いただきありがとうございました!
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