グッデイ!ディズニーパパの教育系ブログへようこそ。
いつかは欲しいマイホーム。
でもキャッシュ一括で購入というのは稀で、
多くの場合は銀行から住宅ローンという融資を受けることが一般的です。
住宅ローンを組むにあたって悩むのが金利タイプです。
金利タイプには大きく分けて固定金利と変動金利があります。
今回の記事は元銀行員でファイナンシャルプランナーでもある私が
出来る限りわかりやすく解説します。
この記事の信憑性
私は国家資格2級ファイナンシャル・プランニング技能士(個人資産相談業務)、及び国家資格2級ファイナンシャル・プランニング技能士(中小事業主相談業務)を保有しています。
また元銀行員として企業の社長や従業員等、多くのお客様の資産運用の相談を受けてきた実績があります。

固定金利と変動金利の違い
では早速固定金利と変動金利の違いについてみていきましょう。
まずは固定金利です。
固定金利はその名の通り、金利を固定します。
要は返済期間が35年であれば、全期間固定の35年を最長として、10年固定、5年固定、3年固定など
ご自身の判断で金利を固定することが出来ます。
次に変動金利です。
変動金利もその名の通り、金利が変動します。
基本的には半年ごとに金利が見直されます。
固定金利は選択した期間で金利が固定される、変動金利は半年ごとに金利が見直され金利が変動する、
というのが違いです。
固定金利と変動金利の利率の違い

なるほど、金利タイプはわかった!
でも固定金利と変動金利は今現在の利率は違うけど、どう違うの?
その通り、金利タイプは固定化されるか、変動するかはお分かり頂けたと思いますが、
それぞれの利率は違いますよね。
例を見ていきましょう。


変動金利は0.44%、固定金利は1.50%~2.87%となっています。

変動金利低い!固定金利高い!
何で??
これはいくつか理由があります。
固定金利の決められ方
皆さんはどうやって金利が決まるかご存知ですか?
固定金利から説明します。
まず、固定金利のベースとなる金利があってそれを「長期プライムレート」と呼びます。
長期プライムレート自体は理解しなくても大丈夫ですが、このプライムレートがどうやったら動くのかは理解しておいたほうがいいです。

長期プライムレートは債券市場に影響を受けやすいんですね。

長期プライムレートが債券価格に影響を受けやすいのは分かった!
でも債券価格はどうやって決まっているの?

ということで、債券価格は金利に連動しています。
今は歴史的な低金利と言われているので、金利が低いのが続けば債券価格は上がる可能性があります。
ということで、ベースとなる金利は長期プライムレートであること、そしてそれは債券価格に連動していることがわかりました。
次に、銀行の経営についてです。
銀行は貸したお金に利子を付けて返してもらい、その差額で利益を上げています。
短期間の貸付であれば、未来予測はある程度出来ますが、それが長期となると難しいです。
その場合は万が一貸し倒れても大丈夫なように少し金利を上げます。
それを「リスクプレミアム」と言います。
ここまでまとめます。
固定金利の決められ方は
長期プライムレート+銀行のもうけ(リスクプレミアム含む)
となります。
変動金利の決められ方
では、変動金利の決められ方はどうでしょう。
変動金のベースとなるのは「短期プライムレート」です。

固定金利は「長期プライムレート」がベースで、債券価格に連動していたよね?
変動金利はベースが「短期プライムレート」ということで、固定金利のベースと違うんだね!!
その通りです。
では変動金利は何に連動しているのでしょうか?
答えは「景気」です。
日本銀行による「異次元緩和」という言葉は聞いたことがあるかと思います。
図解すると


景気悪いから、お金をいっぱい刷るよ、だから金利低いから銀行からお金を借りて、設備投資とかでいっぱいお金使ってね。そうすればお金が回って景気回復ってことだね!
その通り!
ということで、短期プライムレートは景気に連動します。
ちなみにこの異次元緩和は2013年4月から開始されているので9年目に突入しています。
そして銀行の経営目線から言うと、変動金利は短期間で金利を変更できるので長期ほどリスクプレミアムは乗りません。
ここまでまとめます。
変動金利の決められ方は
短期プライムレート+銀行のもうけ(リスクプレミアムは長期ほど乗らない)
となります。
住宅ローン金利の推移

固定金利と変動金利のことは良くわかったよ。
じゃあ、あとはどっちにしたら良いか教えて!
どっちにしたら良いか、は断定的な判断は出来ません。(いきなりはしごを外してすみません…)
固定金利と変動金利の仕組みがわかったところで、最後の判断材料として住宅ローン金利の推移をご覧ください。


変動金利が一番低い!
しかも2009年頃から2022年まで同じ利率なんだね。
これって13年固定金利と一緒だね。
もちろん、変動金利は変動リスクがありますので固定金利とは異なります。
しかし景気が上向かず、日本銀行は異次元緩和を継続中。
なので変動金利は上がっていない、というのが現状です。
これは過去の推移で未来を断定的に判断するものではありませんのでご注意ください。
ちなみにこの推移表の金利高くない?と思われた方、よく勉強されていると思います。
これは店頭表示金利であって、返済能力(属性)や銀行との取引内容等によって金利割引が入ります。
適用金利はもう少し低いものになるのが一般的です。
今回のまとめ
住宅ローンは固定金利と変動金利どっちがいい?
というテーマでここまで解説してきましたがいかがでしたか?
銀行ではご理解いただくまで時間が掛かるのでなかなかここまで教えてくれないと思います。
結論、将来の金利に断定的な判断はできないと前置きしたうえで
変動金利のほうがいい!
に一票投じようと思います。
理由は当面景気は悪く、金利を上げる要素がないからです。
アメリカは好景気で景気引き締めのため、金利を上げています。
そうすると為替はアメリカのほうが金利が高いのでアメリカドル(USD)を買います。
そうするとUSDのほうが高くなるので、日本円とのペアで言うと
円安ドル高という形になります。
日本は資源に乏しい国なので、あらゆるものを輸入に頼っています。
仮に今まで100円で買えていた1USDが、130円出さないと買えなくなっているというのが現状です。
輸入の際はUSD決済が多いので日本円を多く保有する日本企業は今まで以上に輸入コストが上がります。
結果、それが販売価格に転嫁されガソリン価格や小麦価格などが上がり、物価が上がっています。
この状況で金利が上がるでしょうか?
住宅ローン金利の話に戻します。
この状況で金利が上がらないと思えば変動金利でいいでしょう。
いや、上がる!と思えば固定金利がいいでしょう。
未来は誰にもわかりません。
今ある情報で仮説を立てていくしかありません。
その仮説を立てる作業にこの記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
ここまでご覧いただきありがとうございました!
余談
住宅ローン契約の時は銀行印のほかに実印が必要になります。
実印は役所に印鑑登録をするものとなります。
めちゃくちゃ高価なものを買う必要はありませんが、
なりすまし防止の観点から、専門店で良いものを買った方が良いです。
なかには100円ショップで買ったような印鑑で印鑑登録をしているお客さんもいましたが、
返済大丈夫かな、と思いました。
印鑑はご自身を映す鏡のようなものなのできちんとしたものを選ぶことをお勧めします!
日本一の印材数を誇る平安堂さんのリンクを貼っておきます。
私もここで買いました。
専門店なのでメール等でもいろいろ相談も出来ます。
良い実印と巡り合えると良いですね!
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