グッデイ!ディズニーパパの教育系ブログへようこそ。
日々、子どもにとって良い食材を提供したいと思ってスーパーで買い物したり、料理をしたりしていると思います。
しかし、その判断は正しいのでしょうか?
良かれと思って買った食品が実は体に悪影響を及ぼす可能性がある、ということはゼロではないと思います。
今回は下記の本を参考に「子どもの体に良い食品を選ぶ!」という目標を立て、正しい知識を身に着けたいと思います。
著者紹介
著者は渡辺雄二氏。
1954年生まれ。千葉大学工学部合成化学科卒業。消費生活問題紙の記者をへて、1982年にフリーの科学ジャーナリストとなる。食品・環境・医療・バイオテクノロジーなどの諸問題を消費者の視点で提起し続け、雑誌や新聞に精力的に執筆。とりわけ食品添加物、合成洗剤、遺伝子組み換え食品に造詣が深く、全国各地で講演もおこっている、という方です。
食品に関する著書はたくさんあり、
食品に関するエキスパートの方のようです。
それではさっそく本書の内容にはいっていきましょう。
子どもが食べている食品は安全なのか?
我々親は子どもに健やかに成長してほしいと願っています。
出来る限り体に良いものを、と思いスーパー等で買い物をしていますが果たして子どもが食べているものは安全なのでしょうか?
いうまでもなく、子どもの体を形成するのは食べものであり、それだけ子どもにとって、日々口にする食品は重要なのです。
ところが、スーパーやコンビニなどで売られている食品を見ると、子どもが食べるのにふさわしいものなのか、首をかしげざるを得ないものがたくさんあります。
たとえば、チョコレートやガム、スナック菓子などのお菓子。これらには、安全性の不確かな合成甘味料が使われています。また乳酸菌飲料や炭酸飲料、コーラやジュースなどの飲みものにも、同様な合成甘味料や危険性の高い合成保存料や着色料が使われています。
さらに、お弁当のおかずの定番といえるウインナーソーセージやハムなどには、毒性の強い発色剤が使われており、しかも、これは発がん性のある物質に変化することがわかっているのです。(中略)
本来、子どもが好んで食べるような食品は、子どもの体を育むようなものでなければならないはずですが、食品を製造している各企業には、そうした視点はほとんど見受けられません。
とにかく「売れればいい」という発想で商品が作られています。そのため、安全性の不確かな添加物が、安易に数多くの食品に使われているのです。
出典:子どもに「買ってはいけない」「買ってもいい」食品 p.3-4
「食べもの」に期待することは「体に良いこと」だけではないですよね。
「おいしいこと」「お腹いっぱいになること」「低カロリーなこと」「安いこと」「調理しやすいこと」「賞味期限が長いこと」…。
様々な観点から、我々消費者は食品を選びます。
それなので「売れればいい」という発想で商品が売られているのはマーケティングがしっかりしていて成功している証だと思います。
要はスーパーやコンビニは間違えていない。
我々消費者は自分たちのニーズに合うものをきちんと選ぶ知識が必要だと思います。
「体に良くて、おいしくて、お腹いっぱいになって、低カロリーで、安くて、調理しやすくて、賞味期限が長い食材を買いたい!」と思っても、そんな商品はほとんどないでしょう。
食品は必ず一長一短はある。
だからそれらをバランスよく食べよう、というのは昔から言われていますよね。
本書で知識をきちんと得て、適切に食品を選べるようになりましょう。
添加物の安全性は保障されていない
「添加物は体に悪い」
イメージでは、なんとなくそう思っていますよね。
このコマは添加物の話です。
現在、市販されている食品は、子どもが好む食品も含めて、すべて2種類の原材料で製造されています。
一つは、米、小麦粉、大豆、野菜類、果物類、海藻類、砂糖、塩、しょうゆなどの食品原料であり、もう一つが、着色料、香料、甘味料、保存料などの添加物です。
食品原料は、これまでの人間の長い食の歴史によって安全と判断されたもので、みんなが安心して食べることができるものです。
一方、添加物はそうではありません。それが一般的に使われるようになったのは第2次世界大戦後であり、じつは安全かどうかよくわからないまま使われている状況なのです。
厚生労働省(厚労省)では、使用を許可した添加物について「安全性に問題はない」といっていますが、添加物の安全性は人間では確認されていません。すべてネズミやウサギ、イヌなどの動物実験によって調べられているにすぎないのです。ですから、人間にとって本当に安全なのかはわかっていないのです。
しかも、動物実験で一定の毒性が認められたにもかかわらず、添加物として使用が認められているものが少なくないのです。
たとえば、赤色2号(赤2)という合成着色料は、アメリカでは、動物実験の結果、「発がん性の疑いが強い」という理由で使用が禁止されました。ところが、日本では今も使用が認められ、業務用かき氷シロップなどに使われているのです。
このほかにも、動物実験で発がん性や催奇形性(胎児に障害をもたらす毒性)が認められているにもかかわらず、使用されているものが実際にはたくさんあるのです。
出典:子どもに「買ってはいけない」「買ってもいい」食品 p.4-5
添加物はやはりイメージ通り、体に悪いということですね。
具体的に上記で出てきた「赤色2号」という添加物について掘り下げてみたいと思います。

食用タール色素に分類される合成着色料。
食用タール色素とは?

タール色素はもともとコールタールから得られる…とあります。
もう少し掘り下げましょう。
コールタールとは?

コールタールとは、石炭を高温乾留する際に生成される油状物質、とあります。
あれ、これって食品の話でしたよね?
もはや食べ物ではないような…。
それほどに「添加物」というものは「安全かどうかよくわからない」ということですね。
この「赤色2号」は色合いを鮮やかに見せるために使われる添加物のようです。
イチゴシロップ等に使われるとのことで「イチゴ味だよ、おいしいよ」と表現するために使われているということですね。
正直、そんなことのために安全かどうかよくわからないものを口にしていたなんて驚きます。
添加物、気をつけましょう。
明らかになってきた添加物の害
そんな添加物ですが、添加物の害はないのでしょうか?
本書でも「添加物の害」について触れています。
2015年10月、世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)は「ハムやソーセージなどの加工肉を食べていると、大腸がんになるリスクが高まる」というショッキングな発表をおこないました。
これらの加工肉製品には、発色剤の亜硝酸Na(ナトリウム)が添加されていますが、これは発がん性物質に変わることがわかっており、それが大腸がんの原因になっていると考えられます。
また、日本の国立がん研究センターの調査では、明太子やたらこなどの塩蔵魚卵を毎日食べている人は、胃がんになる確率が明らかに高まることがわかっています。その原因は、これらに添加されている発色剤の亜硝酸Naや合成着色料と考えられるのです。
さらに、お菓子や飲みもの、パンや梅干しなど様々な食品に、低カロリーやゼロカロリーの合成甘味料が盛んに使われていますが、2017年4月にアメリカのボストン大学の研究グループが、「合成甘味料を含むダイエット飲料を飲む習慣のある人は、飲まない人に比べて脳卒中や認知症になる確率が約3倍も高まる」と発表しました。(中略)
こうした状況の中で私たち消費者ができることは、危険性の高い添加物を含む製品を拒否し、添加物を含まない製品、あるいは安全性の高い添加物のみを含む製品を選択するということでしょう。とくに、成長期にある子どもが食べる食品については、いっそうの注意が必要です。あまり神経質になるのもよくはありませんが、一定の注意はしなければなりません。
出典:子どもに「買ってはいけない」「買ってもいい」食品 p.5-6
新しい添加物が出てきました。
「亜硝酸Na」ですね。
もはや食品ではないことがそのネーミングから伝わってきます。
子どもたちも大好きなハムやソーセージに入っているということですが、どんな添加物なのでしょうか。

「毒物及び劇物取締法で劇物に指定」
「消防法で危険物第1類の亜硝酸塩類」
「水質汚濁防止法で施行令第2条有害物質」
「加工肉は発がん性が明確であるグループ1に指定」
たった数行なのにこれだけ物騒な文言が!
みんな大好きハム・ソーセージに入っているとは思えないレベルのものです。
添加物が危険であること、もはや食品ではないことがよくわかりました。
これらを踏まえて、具体的に「買ってはいけない」食品をみていきましょう。
子どもに「買ってはいけない」食品 お弁当のおかず編
【お弁当のおかず編】シャウエッセン
お弁当のおかずの大定番といえるウインナーソーセージですが、「シャウエッセン」など大手の製品は使わないほうがよいでしょう。なぜなら、がんになるリスクが高まるからです。
世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)は、2015年10月、「ハムやソーセージなどの加工肉を1日50g食べると、結腸がんや直腸がんになるリスクが18%高まる」というショッキングな発表をおこないました。(中略)
ウインナーソーセージの原材料は豚肉ですが、豚肉にはミオグロビンなどの赤い色素が含まれていて、それは時間が経つと酸化して黒っぽくなります。それを防ぐために、市販のウインナーソーセージには発色剤の亜硝酸Na(ナトリウム)が添加されています。亜硝酸Naは反応性が高く、ミオグロビンなどと反応して赤い色素を作って黒ずみを防ぐのです。
ところが亜硝酸Naは、肉に多く含まれるアミンという物質とも反応して、ニトロソアミン類という物質に変化します。じつは、この物質には強い発がん性があるのです。ニトロソアミン類は酸性状態の胃の中でできやすく、さらに加工肉自体にもニトロソアミン類が含まれていることがあります。したがって、ウインナーソーセージなどの加工肉を毎日食べていると、ニトロソアミン類の影響によって、がんが発生しやすくなると考えられるのです。
なお、「アルトバイエルン」(伊藤ハム)や「燻製屋」(丸大食品)などにも亜硝酸Naが使われているので、同じことがいえます。
出典:子どもに「買ってはいけない」「買ってもいい」食品 p.16-17
これはショックですね。
子どもたちも大好きなウインナーソーセージ。
私も大好きなんですが…。
亜硝酸Naが使われていて、食べるとがんのリスクが高まるとのこと。
きちんと覚えておきましょう。
【お弁当のおかず編】朝のフレッシュロースハム
ハムも、お弁当のおかずによく使われる食品です。さらに、サンドイッチにもよく使われています。しかし、ウインナーソーセージと同様に発色剤の亜硝酸Naが添加されているので、同様の危険性があるのです。
そもそも亜硝酸Naは、毒性がとても強いのです。これまでの中毒事故から算出されたヒトの致死量は、0.18~2.5gと非常に少量です。ちなみに、猛毒として知られる青酸カリ(シアン化カリウム)の致死量は0.15gです。そのため、ハムなどに亜硝酸Naが一定量以上含まれると中毒を起こすので、添加量が厳しく制限されています。しかし、制限されているとはいえ、これほど強い化学物質を食品に混ぜること自体が問題なのです。
さらに、前述のように亜硝酸Naは、食肉に含まれるアミンと反応して、発がん性のあるニトロソアミン類に変化するという危険性もあります。ニトロソアミン類は10種類以上が知られていますが、いずれも動物実験で発がん性が認められているのです。
出典:子どもに「買ってはいけない」「買ってもいい」食品 p.20-21
ハムもダメ。
サンドイッチの定番ですよね。
お弁当だけではなく、サラダにも入れたりしますよね。
肉類が少ないから入れておこう、みたいに気軽に使えて重宝していたのですが…。
きちんと覚えておきましょう。
【お弁当のおかず編】厚切りベーコン
ベーコンも原料は豚肉であり、亜硝酸Naが使われているため、ハムと同様な危険性があります。胃の中で発がん性のあるニトロソアミン類ができることがあるほか、製品自体にすでにニトロソアミン類ができている可能性もあります。
じつは市販の食肉製品から、しばしばニトロソアミン類が検出されているのです(泉邦彦著『発がん物質時点』合同出版)。
さらに「厚切りベーコン」にはリン酸塩(Na)が使われていますが、これはポリリン酸Naとピロリン酸Naの簡略名です。肉類の組織の結着力や伸展性を高めるために添加されています。
しかし、ポリリン酸Naを5%含むえさをラットに2年間食べさせた実験では、軽い貧血が認められました。さらに、ピロリン酸Naを1%含むえさを、ラットに16週間食べさせた実験では、腎障害(石灰化、変性、壊死)が見られました。
また、リン酸塩を多くとり過ぎると、カルシウムの吸収が悪くなって、骨がもろくなる心配があります。ベーコンもハムも、そしてウインナーソーセージも、お弁当のおかずの定番といえますが、亜硝酸Na入りの製品は使わないようにしてください。
出典:子どもに「買ってはいけない」「買ってもいい」食品 p.22-23
ウインナーソーセージとハムがダメなら、ベーコンを使おう!
と思ってもダメです。
同じ加工肉としてのくくりですね。
お弁当ではほうれん草などと炒めて使ったり、
食卓でもペペロンチーノやシーザーサラダに入ってて美味しいんですけどね。
残念です…。
【お弁当のおかず編】かねふくたらこ
たらこと胃がんの関係について、とても興味深いデータがあります。それは、国立がん研究センター「がん予防・検診研究センター」の津金昌一郎センター長らがおこなった疫学調査です。
同センター長らは、40~59歳の男性約2万人について、約10年間の追跡調査をおこないました。その結果、食塩摂取量の多い男性ほど、胃がんの発生リスクが高いことがわかり、とくにたらこ、明太子、いくらなどの塩蔵魚卵を頻繁に食べている人ほど発生リスクが高かったのです。
津金センター長によると、高濃度の塩分によって胃の粘膜が荒れ、それを修復する際に何らかの発がん性物質が作用したため、がんが発生するのではないかということです。
その発がん性物質とは、塩蔵魚卵に発色剤として使われている亜硝酸Naが、魚卵に多く含まれるアミンと結合してできるニトロソアミン類と考えられます。さらに着色に使われている黄5や赤106などのタール色素が、それを助長していると考えられるのです。
出典:子どもに「買ってはいけない」「買ってもいい」食品 p.28-29
加工肉がダメなら、海の幸は?
なんと、おにぎりの具材で活躍するたらこもNGです。
そしていくらもNGなんですね。
お寿司屋さんでも人気の食材ですが、残念です。
子どもに「買ってはいけない」食品 お菓子編
【お菓子編】果汁グミぶどう
グミは、ゼラチンを加えることで、独特の噛みごたえを持たせるようにしたお菓子です。ぶどう味やレモン味など様々な種類が販売されていますが、香料が添加された製品が多く、人工的で刺激性の強いにおいのする製品が少なくありません。(中略)
香料は、合成が約150品目、天然が約600品目もあって、合成香料の中には毒性の強いものがあります。なかでもサリチル酸メチルは、2%含むえさをラットに食べさせた実験で、49週ですべてが死亡しました。ベンズアルデヒドは、1日に体重1㎏あたり0.2~0.6gをマウスに週5日2年間投与した実験で、前胃の腫瘍発生率を増加させました。このほかフェノール類、イソチオシアン酸アリル、エーテル類なども毒性があります。(中略)
「果汁グミぶどう」に使われている香料について明治に問い合わせると、「合成香料を使っていますが、具体的な香料名については、企業秘密になっているので教えられません」という答えでした。
出典:子どもに「買ってはいけない」「買ってもいい」食品 p.32-33
「果汁グミぶどう」については具体的に何がダメ、というのはなさそうです。
しかし、合成香料は使っているとのこと。
合成香料のなかには毒性が強いものがあるので、「果汁グミぶどう」は食べさせないほうが良いというロジックのようです。
積極的に子どもに与えない程度で良いかな、と思いました。
【お菓子編】うまい棒チーズ味
子どもたちに大人気の「うまい棒」ですが、残念ながらおススメできません。チーズ味やめんたい味、コーンポタージュ味などたくさんの種類がありますが、そのほとんどに合成甘味料のスクラロースが添加されているからです。
スクラロースは、ショ糖(スクロース)の3つの水酸基(-OH)を塩素(C1)に置き換えたもので、砂糖の約600倍の甘味があり、1999年に添加物としての使用が認可されました。しかし、悪名高い「有機塩素化合物」の一種なのです。有機塩素化合物は、農薬のDDTやBHC、地下水汚染を起こしているトリクロロエチレンやテトラクロロエチレン、猛毒のダイオキシンなど、すべてが毒性物質といっても過言ではありません。
ただし、スクラロースが、DDTやダイオキシンなどと同様な毒性を持っているというわけではありません。それでも、妊娠したウサギに体重1㎏あたり0.7gのスクラロースを強制的に食べさせた実験では、下痢を起こし、それにともなう体重減少が見られ、死亡や流産が一部で見られています。また、5%を含むえさをラットに食べさせた実験では、胸腺や脾臓のリンパ組織の萎縮が認められました。さらに、脳にまで入り込むことがわかっているのです。
出典:子どもに「買ってはいけない」「買ってもいい」食品 p.34-35
うまい棒もダメ。
合成甘味料のスクラロースが添加されているからですね。
我々親世代も馴染みの深いお菓子だけに悲しいお知らせです。
【お菓子編】クロレッツXPオリジナルミント粒
この製品には、アスパルテームに加えて、もう一つ危険性の高い合成甘味料が使われています。それは、アセスルファムKです。
アセスルファムKは、砂糖の約200倍の甘味があるとされる化学合成物質で、2000年に添加物としての使用が認可されました。しかし、イヌにアセスルファムKを0.3%と、3%含むえさを2年間食べさせた実験で、0.3%群ではリンパ球の減少が、3%群では肝臓障害の際に増えるGPTが増加し、さらにリンパ球の減少が認められたのです。
つまり、肝臓にダメージをあたえ、また免疫力を低下させる可能性があるということです。このほか、妊娠したラットにアセスルファムKを投与した実験では、胎児への移行が認められています。ですから、妊娠した女性が摂取した場合に、胎児に対して影響が出ないのか心配されるのです。(中略)
アセスルファムKは多くのお菓子や飲み物などに使われていますが、体内で消化・分解されることなく吸収されて、肝臓を通過して血液とともに全身をグルグルめぐり、肝臓に達します。
アセスルファムKが添加された飲料や食品を毎日食べた場合、イヌの実験からもわかるように、肝機能に障害が現れる可能性があります。また、体の防衛軍である免疫にも悪影響がおよぶ可能性があります。
出典:子どもに「買ってはいけない」「買ってもいい」食品 p.36-35
【お菓子編】キシリトールガムフレッシュミント
そもそもガムには根本的な問題があるのです。ガムには必ず、植物性樹脂、酢酸ビニル樹脂、エステルガムなどのガムベースが使われますが、その一つの酢酸ビニル樹脂には大きな問題があります。
酢酸ビニル樹脂は、酢酸ビニルという化学物質をたくさん結合させて作られたものですが、原料となる酢酸ビニルは、動物実験で発がん性のあることがわかっています。そして、じつは酢酸ビニル樹脂には、その酢酸ビニルが残っている可能性があるのです。
そのため厚生労働省では、樹脂中に酢酸ビニルが5ppm(ppmは100万分の1を表す濃度の単位)以上残っていた場合は違反としています。しかし、5ppm未満ならガムベースとして使えるのです。
ガムベースの場合、表示は「ガムベース」という一括名が認められているので、具体名(物質名)は表示されません。したがって、酢酸ビニル樹脂が使われていても、消費者にはわからないということです。
このほかガムには、香料、光沢剤、増粘剤、着色料など、多くの添加物が使われているので、お子さんには食べさせないほうが賢明です。
出典:子どもに「買ってはいけない」「買ってもいい」食品 p.38-39
ガムネタ2連発です。
ガムは合成甘味料、酢酸ビニル樹脂が入っているため子どもに食べさせないほうが良い、ということですね。
【お菓子編】恵ガセリ菌SP株ヨーグルト
最近では肥満気味の子どもが増えているので、「脂肪を減らせるなら」ということで食べさせている親御さんもいるでしょう。しかし、やめたほうが無難です。なぜなら、合成甘味料のスクラロースが添加されているからです。
「うまい棒」の項で述べたように、スクラロースは有機塩素化合物の一種であり、動物実験で免疫を低下させることが示唆されています。
出典:子どもに「買ってはいけない」「買ってもいい」食品 p.40-41
ヨーグルトは体に良いイメージがありますが、スクラロースを使用しているものもあるようです。
良く確認して購入しましょう!
子どもに「買ってはいけない」食品 飲みもの編
【飲みもの編】NEWヤクルトカロリーハーフ
「お腹の調子を整える」というトクホの「NEWヤクルト」を、毎日お子さんに飲ませているという親御さんもいるでしょう。ただし、甘いので、糖類やカロリーのとり過ぎになるのではないか、という心配の声があがりました。
実際には「NEWヤクルト」1本(65ml)に含まれる糖質は11.5gであり、エネルギーは50kcalなので決してカロリーが高いわけではありません。それでもかなり甘いので、そんなふうに感じる人が少なくなかったようです。
そこで登場したのが、「NEWヤクルトカロリーハーフ」です。その名のとおり「NEWヤクルト」に比べて、糖質もカロリーも半分という製品です。ちなみに、1本(65ml)に含まれる糖質は5.6gであり、エネルギーは25kcalです。
しかし、糖質の代わりに合成甘味料のスクラロースが使われているのです。
出典:子どもに「買ってはいけない」「買ってもいい」食品 p.50-51
こちらも体に良いイメージのNEWヤクルトカロリーハーフですが、
これもスクラロースです。
糖質の代わりにスクラロースを使っている、その理由は糖質の表示を抑えたいからなんでしょうね。
【飲みもの編】ファンタグレープ
ロングセラーを続けている「ファンタグレープ」ですが、子どもには飲ませないほうがよいでしょう。なぜなら、合成保存料の安息香酸Naが使われているからです。
安息香酸Naは毒性が強い添加物です。安息香酸Naを5%含むえさをラットに4週間食べさせた実験では、すべてが過敏状態、尿失禁、けいれんなどを起こして死んでしまいました。もちろん「ファンタグレープ」には、こんなにたくさんの量は添加されていませんが、体によくないことは間違いないでしょう。
また、安息香酸NaはビタミンCなどと化学反応を起こして、ベンゼンという化学物質に変化することがあります。ベンゼンは、人間に白血病を起こすことが明確にわかっている化学物質です。
日本消費者連盟が2007年に「ファンタグレープ」を検査したところ、ベンゼンが1リットルあたり1.7マイクログラム(マイクロは100万分の1)検出されました。微量ですが、飲み続けた場合の影響が心配されます。
このほか甘味料のステビアは、南米産のキク科・ステビアの葉から抽出した甘味成分です。EU(欧州連合)委員会では1999年、ステビアが体内で代謝してできる物質(ステビオール)が動物のオスの精巣に悪影響があり、繁殖毒性が認められたとの理由で、使用を認めないことを決めました。
その後、もう一度安全性について検討がおこなわれ、同委員会は2011年12月から、体重1㎏あたり4㎎以下の摂取に抑えるという条件つきで使用を認めました。
出典:子どもに「買ってはいけない」「買ってもいい」食品 p.52-53
ファンタグレープも子どもに人気の飲料ですね。
安息香酸Na、ベンゼン、ステビアが使用されており、体によくないということですね。
【飲みもの編】アクエリアス
「ポカリスエット」に対抗して売り出された製品ですが、それとの最大の違いは、合成甘味料のスクラロースを添加している点です。これを添加することによって、糖類の使用量を減らし、カロリーを低く抑えようという狙いのようです。しかし、スクラロース入りの製品は避けたほうがよいので、この製品はNGです。
合成甘味料入りのダイエット飲料を1日に1回以上飲んでいた人は、まったく飲まない人より脳卒中や認知症になる確率が約3倍も高かったのです。
出典:子どもに「買ってはいけない」「買ってもいい」食品 p.58-59
スポーツ飲料として有名なアクエリアスですが、
スクラロース入りということでNGです。
スクラロースは本当にNG?深掘りしてみた
スクラロース入りは一律NG、というのが本書の路線でしたが本当にNGなのでしょうか?
少し深掘りしてみます。

上記はWikipediaから引用しました。
有機塩素化合物であり、ダイオキシンやDDTとの類似性から危険性を指摘する論もあるが、それら有害な有機塩素化合物と異なり、ヒドロキシ基を多く持つため、親水性で素早く排出され、炭素・炭素二重結合を持たず、多量に投与しても神経毒性や脂肪への蓄積を示さず、体内で塩素を遊離することもない。
発がん性や催奇性、遺伝子への影響も認められておらず、そのような影響を及ぼし得るような構造ももっていない。
とあります。
本書と言っていることが違いますね。

上記は公益財団法人日本食品化学研究振興財団の引用です。
①急性毒性試験②亜急性毒性試験③反復投与毒性試験④繁殖試験⑤健奇形性試験⑥抗原性試験⑦変異原性試験⑧一般薬理試験について具体的に試験結果が記載されていますが、
特段問題のある記述はありませんでした。
一定の毒性があることはあるが、ごく微量であり、基準を守っていれば大きな問題はないのではないか、というのが私の見解です。
今回のまとめ
書籍「子どもに「買ってはいけない」「買ってもいい食品」」を深掘りしていきましたが、
いかがでしたでしょうか。
本書では「買ってはいけない」のほかに、「買ってはいけない」と「買ってもいい」の中間、「買ってもいい」食品の章もありますが、
本記事では「買ってはいけない」にフォーカスし、その原因を深掘りしていきました。
より詳細に知りたい方は本書を是非ご購入下さい。
正直、本書を読んで本当に買ってはいけないのか、きちんと吟味する必要があると感じました。
一概に添加物と言っても範囲が広いですよね。
確かに添加物は一定の毒性はあるものと思います。
しかしそれをいたずらに恐れて食が偏るほうが恐いと思いました。
様々な食材をバランス良くいただくことによって、添加物の偏りも減らせるのではないか。
きちんと添加物が入っていることを認識し、今まで毎日摂っていたスクラロース入りのヨーグルトを3日に1回はスクラロースが入っていないヨーグルトに変える程度で良いのではないかと考えました。
ただし炭酸飲料やお菓子にはたくさん添加物が入っているので避けたほうが無難かと思います。
これはあくまで私見です。
添加物には様々な意見があるようなので他の本も参考にして改めて記事にしてみようと思っています。
ここまでご覧いただきありがとうございました!
にほんブログ村のランキングに参加しています。
よろしければ「このブログに投票」ボタンのクリックを宜しくお願いします!
コメント