グッデイ!ディズニーパパの教育系ブログへようこそ。
今回は「お彼岸」について記事にしていきたいと思います。
いにしえより続く日本の文化。
途絶えさせないためにもしっかりと学習していきましょう。
我が子からの問い

ねぇ、パパ!
お彼岸って何?
正直この問いに正確に答えられませんでした。
皆様は答えられますか?
答えられたら素晴らしいです!
答えられなかったら是非この記事を読み進めていってください。
今回の参考文献はこちら。

先日東京都港区の増上寺にお邪魔した時にいただいた「浄土宗新聞9月号」です。
私は特定の宗教の信者ではありませんが、神社仏閣が好きでよく行きます。
そして歴史・文化が好き。
それでもお彼岸について、子どもからの問いに答えられませんでした。
それなので勉強し、記事にしてみました。
お彼岸とは?
「彼岸」とは、古代インドで使われたサンスクリット語の「パーラミター(波羅密多〈はらみた〉)」に由来する言葉で「向こう岸に渡る」という意味を持ちます。
これを漢訳すると「到彼岸」となり、私たちがいる苦しみの多い迷いの世界(此岸)から仏さまのいるさとりの世界(彼岸)に至ることをいいます。
出典:浄土宗新聞9月号
なるほど、私たちのいる現世から仏さまのいるさとりの世界に至ることを彼岸、というのですね。
ではなぜ「秋彼岸」といわれるタイミングがあるのでしょうか?
秋彼岸のタイミング
秋のお彼岸の期間は、秋分の日を中心とした1週間(2022年は9月20日から26日)です。
出典:浄土宗新聞9月号
秋分の日を中心とした1週間、と決まっているのですね。
2022年の秋分の日は9月23日なのでお彼岸はその前後ということになります。
また浄土宗新聞9月号にはこのような記載もあります。
法然上人が師と仰ぐ中国・唐時代の僧、善導大師(613-681)は著書の『観無量寿経疏』で、
「春分と秋分の日には、太陽が真東から出て真西に沈む。極楽浄土は西の方角にあるので、この両日は、沈む夕日を観てその彼方にある阿弥陀仏のいらっしゃる極楽浄土に想いを馳せる仏道修行・日想観に適した日である」
と記しています。
出典:浄土宗新聞9月号
春分と秋分の日には、太陽が真東から出て真西に沈む。
真西には仏さまのいらっしゃる極楽浄土がある。
だから「秋彼岸」として現世と極楽浄土が繋がる特別なタイミングになる、ということですね。
もちろん「春彼岸」もあるということですね。
調べたところ、「春彼岸」は春分の日を中心として前後3日間の合計7日間のようです。
ご存知でしたか?
私は知らなかったので勉強になりました!
お彼岸の歴史
そんなお彼岸の歴史をみていきましょう。
延暦25年(806年)、日本で初めて仏教行事としての彼岸会が行われた。
『日本後紀』延暦25年(806年)2月条に、「毎年春分と秋分を中心とした前後7日間、「金剛般若波羅蜜多経」を崇道天皇(早良親王)のために転読させた」と怨念を鎮めるためであった。
そして3月17日に朝廷の太政官から「五畿内七道諸国」の、国分寺の僧に春分・秋分を中心とする7日間に金剛般若波羅蜜経を読ましむ命令が出ていて、これを命じた太政官符では以後恒例とするようにしていて、これが、後に彼岸会になった。
出典:彼岸 – Wikipedia
806年から続く歴史があるのですね。
これが庶民に伝わってくるまで時間はかかったと思いますが、それでも1,200年ほどの歴史があって現代まで脈々と受け継がれているというのはすごいことです。
お彼岸の文化、大切にしたいですね。
お彼岸ですること
お彼岸は大切な日本文化。
現世と極楽浄土を結ぶ大切な日。
ここまでは理解しましたが、お彼岸では何をしたらよいのでしょうか?
春・秋ともにご先祖様を供養するという点では同じ行事であり、基本的に大きな違いはありません。異なる点を述べるとすれば、春には「牡丹餅」を、秋には「御萩」をお供え物とすることです。これらはどちらも同じ食べ物ではありますが、春に咲く「牡丹」、秋に咲く「萩」を見立てて作られることから時期によって違う呼び名をしています。
また春分の日と秋分の日についてみてみると、その目的について違いが伺えます。「国民の祝日に関する法律 第二条」によると、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ことを目的とした祝日です。一方で、秋分の日は「祖先を敬い、亡くなった人々をしのぶ」ということを目的とした祝日になります。
出典:お彼岸にはどんな意味があるの?由来や歴史、お盆との違いについて解説します|未来のお墓研究所・松戸家 (mazdoya.co.jp)
春彼岸、秋彼岸ともにご先祖様を供養する日ですが、お供え物に違いがあるとのことです。
ぼたもち、おはぎ、確かに同じものですが、呼び名が違う!
それは春の「牡丹」、秋の「萩」に見立てて作られているからなんですね。
なんておしゃれなんでしょうか。
お盆とお彼岸の違い
ご先祖様を敬う日、ということでお盆とお彼岸はどう違うのでしょうか?
先日記事にしたお盆の記事はこちら。
お盆とお彼岸の違い。
それはとてもシンプルに言えば、
お盆は「ご先祖様をお迎えする」
お彼岸は「ご先祖様に想いを馳せる」
となります。
いずれにしてもご先祖様を大切にする日なのですね!
ともに「お」を付けて大切なものとして扱っているのがよくわかります。
今回のまとめ
お彼岸について深堀りしてきましたがいかがでしたでしょうか。
お彼岸という言葉そのものは知っている、そしてご先祖様を大切にする日というのも知っている。
でも詳しくは知らないという方が多いのではないでしょうか。
1,200年も前から大切にされてきたお彼岸。
今年は例年以上にご先祖様に想いを馳せるながらお墓参りできそうですね。
ここまでご覧いただきありがとうございました!
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